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2022年12月17日~23日のにょろえもんマガジン【第1回】

記念すべき『にょろえもんマガジン』の第1回です。

メルマガや週刊誌みたいな感じで毎週金曜日に発行していこうと思っています。

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今週のつぶやき

「室内では帽子をとれ」という謎マナーが昔からある。

大学時代に帽子をとらせる教授がよくいて、なぜそんな無意味なマナーを強要するのか納得いかなかった。

それから時が流れ、帽子が手放せなくなるほど頭皮が薄くなってきた現在。

この謎マナーがますます気に食わない。

マナーというのは本来相手を思いやる気持ちから生まれたものじゃなかったのか?

帽子をとらせたがる人間にはハゲに対する思いやりが完全に不足している。

関連記事 食べ方が汚い人は育ちが悪いという戯言【マナー至上主義の滑稽さ】

今週の1年前

1年前に起こったニュースとそれに対するぼやき。

マックのポテト、MとL販売休止 朝日新聞デジタル

2021年の年末からしばらくポテト不足が続くんだけど、一番ショックだったのは快活クラブの無料ポテトが終了してしまったこと。

1年経過した今、もう復活の予定はないらしい。

ポテトがなきゃ魅力半減だよなぁ。

迫るオミクロン、水際の攻防 朝日新聞デジタル

去年の年末がオミクロンの出始めだったらしい。

「コロナがもう少し落ち着いてから……」

というセリフを3年近く吐き続けながら何の違和感も覚えない人が大量にいる現状を見ると、来年も再来年もこの騒動が続くのだろうかと不安になる。

今週のニュースとぼやき

今週話題になったニュースをいくつか選び、思ったことを好き勝手ぼやくコーナー。

1.一軒の苦情がきっかけで公園廃止?

一軒の苦情がきっかけで公園を廃止することになったというニュース。

ホントに一軒の苦情が原因だったのかという点や、今週のニュースではないんじゃないかという点はひとまず置いておく。

ボクが気になったのは世間の反応だ。

このニュースを初めて聞いた時、例のごとく妙な正義感に駆られた人たちが個人を特定して集団リンチする未来を危惧したが、現在まさにその通りになってるようである。

この問題を

「苦情を入れたわがままなクレーマー」対「遊び場を奪われたかわいそうな子どもたち」

というシンプルな構図でとらえ、苦情を入れた人物を非難する人間がやはり数多くいるのだ。

功利主義的な観点から市の対応に反対の立場を取るのはまだわかるにしても、苦情を入れた人物をクレーマーであるかのように非難するのはいただけない。

もともと閑静な住宅街だった所にあとから公園ができたのだから、苦情を入れた住民の気持ちをもう少し慮ってもいいのではないか?

少なくともボクだったら、自分の家の前に公園を作られて毎日騒がれたらおそらく相当不満がたまると思う。

なかには

  • 子供は騒ぐものなんだからそれぐらい我慢しなよ
  • 自分も子供が集まる地域に住んでるけど子供の声で不快になんてならないよ
  • ほかの住民は苦情を入れてないんだから苦情を入れた奴がワガママなんだよ

といったコメントも散見された。

こうした類の意見は(この件に限らず)感受性が多数派に属する者によく見られる。

ボクの経験からいうと、このような発言を好む者は『みんな教』という国教を信仰していることが多い。

この宗教では

  • みんなが我慢できることはお前も我慢するべきだ
  • みんなが苦痛と感じないことに不平を言うのはワガママだ
  • みんなが守ってるルールは(それがどれほど不合理であろうが)絶対に守るべきだ

という教義が何の疑問もなく受け入れられている。

まあ「みんなの感受性≒自分の感受性」である彼らにとってはこの上なく都合がいい教義なのだから、疑問を抱かないのも無理はない。

(多くの国民が統一教会の教義を異様だと感じるのと同じように、『みんな教』を信仰してない者から見ればこの教義も異様でしかないのだが)

関連記事 統一教会で騒ぎすぎ。うんざりしてる

日本のマスク率がいまだに海外と比較して飛びぬけて高いのも、この教団の信者数が多いことの現れだろう。

多数派の感受性を“まとも”とみなす彼らの教義では、「みんな」と同じ感情を共有できない感受性を持つ人間は“まともじゃない”とみなされる。

給食の9割をマズイと感じる人間はまともじゃなく、

マスクを強制される世の中に気持ち悪さを感じる人間はまともじゃなく、

子供の声を我慢できないと感じる人間はまともじゃないのだ。

ところで、彼らの信仰する教義の中には

「他人に迷惑をかけるのは良くない」

「相手の気持ちを思いやろう」

というものも存在する。

たしかに彼らから他人に迷惑をかけまいという信条は伝わってくるし、相手への思いやりも十分感じられる。

だがここで使われる「他人」や「相手」という言葉の中に“まともじゃない人”は含まれない。

つまり彼らの想定する“まとも”の範疇から外れた人間に対しては一切思いやる必要はないし、どれだけ迷惑をかけようが構わない。

いかなる誹謗や人格攻撃も許されるのである。

いや許されるどころか、むしろそれが好まれるのだ。

(少なくともネット上ではそういったコメントが支持される傾向がある)

関連記事 「他人の気持ちを考えろ」という人ほど他人の気持ちに鈍感である

今週のおすすめ本

なんとなく今週おすすめしようと思った本のコーナー。

どんな本を紹介したらいいか迷うところなんだけど、初っ端ということで読書に関する本を紹介したいと思う。

というワケで選んだのがコレ↓

ショーペンハウアー(1788-1860)の『読書について』

読書法や読書のメリットについて書かれた本はいろいろ読んでるけど、正直ボクの考えに近い本はあまりない。

でもこの本は比較的ボクの読書観に近い考えが書いてある。

ショーペンハウアーは19世紀ドイツの哲学者にしては平易な言葉を使うから、小難しい本が苦手な人でもこれはあっさり読めるんじゃないかな。

何かを学ぶ本というよりは彼の愚痴が詰まった本って印象なんだけど、その愚痴にとても共感できるし、なにより彼は文章が美しいから読んでて気持ちがいい。

この本の見どころは前半で、個人的には中盤のネチネチした文章はまるっと飛ばしていいと思う。

後半の古典至上主義もまあ話半分に聞いたほうがいいね。

というか全編通して話半分に聞いたほうがいいかな。

今週のおすすめ漫画

なんとなく今週おすすめしようと思った漫画。

『がんばれ元気』 小山ゆう

ボクシング漫画はいろいろあるけど昔から一番好きなのはコレだね。

ちょっと古い漫画だけどサクサク話が進んで面白いよ。

最近出かけた場所

横浜には無料で入場できる「野毛山動物園」という施設がある。

無料にしてはけっこうたくさん動物がいて、平日の午前中は人も少ない。

例のごとく一人で行ってみたんだけど、社会科見学(?)で来てる小学生たちにインタビューされそうになった。

すいません、お時間ありますか?

純粋な目をした小学校低学年ぐらいの女の子たちだった。

なにか学校で出された課題に取り組んでいたんだと思う。

でもぶっちゃけ面倒くさかったんで断った。

とっさに出てきたセリフはこうだ。

ぼく
ぼく

すいません、ちょっと忙しいんで……

もちろん平日にひとりで動物園に来てるオッサンが忙しいワケないんだけどね。

小学生から逃げたあとには罪悪感と情けなさがしばらく残ったよ。

とはいえ、断ったのは面倒くさいほかにも「何を聞かれるのか怖かった」というのもある。

だって平日の昼間にひとりで動物園来てるオッサンにする質問なんてこんなもんでしょ?

ひとりで動物園に来て楽しいですか?

一緒に来てくれる人はいないんですか?

お仕事は何をされてるんですか?

もしインタビューに応じてたら彼女たちはこの無職の変人に何を聞こうとしてたんだろう?

今週の疑問

反骨精神をうたってるロックミュージシャンのライブが同調圧力で満ちているように感じるのはボクだけなのかな?

初めて参加したときは正直会場の空気にドン引きしました。

今週のおすすめアイテム

なんとなく今週紹介しようと思った僕が愛用してるアイテム。

これをコンセントとプラグの間に挟めば、タイマーなしの電気製品がタイマーありに早変わり。

ボクは電気毛布につなげて使ってるけどアイディア次第でいろいろ使えそう。

あとがき

毎週金曜日にこんな感じの記事を発行していこうと考えています。

ただ今回はニュースのところでちょっと語りすぎちゃったね。

しかも一部の人にしか伝わらなそうなネチっこい話を。

本当はもう少し短くして複数のニュースを取り上げようと思ったんだけど……

まあ今後も大衆受けを一切考えない方向でやっていこうと思っています。