にょろまが第6号。
雪が降ったタイミングで雪見温泉に行こうと思ってるんだけど、狙ってる地域になかなか雪が降ってくれない。
早くしないと全国旅行支援が終わってしまう……
23:59投稿。
今週のぼやき:ノイジーマイノリティかリアルマジョリティか
ツイッター名物の一つに「ツイッターデモ」という現象がある。
ツイッターデモとは、同じハッシュタグ(#)をつけた集団がこぞって誹謗中傷を書き込む悪趣味なイベントのことだ。
(参加者からすると誹謗中傷ではなく正論を書き込んでいる認識のようだが)
そしてこのハッシュタグツイートの半分はごく一部の超ヒマ人が書き込んでいるという調査結果をまとめたのが以下のニュース。
>>国葬反対「ツイッターデモ」、3・7%の投稿で全体の半数:読売新聞オンライン
ネット世論や炎上と呼ばれる現象には、一見多数派の意見のように見えるが実はごく一部の声のでかい人間が騒いでいるだけというケースが多々ある。
こうした声のでかい少数の人間のことをノイジーマイノリティ(うるさい少数派)という。
ただし上記リンク先の調査結果はあくまでデモ参加者の内訳を説明しただけに過ぎず、これを見てデモ参加者と同じ主張を持つ者が少ないと判断するのは論理飛躍である。
つまり書き込んでいる人間が少数だからといって同じ主張の人間も少数であるとは限らない。
ネット世論や炎上がリアル-マジョリティ(現実世界でも多数派)であるケースも少なくないのだ。
僕にはこの“ノイジーマイノリティ”と“リアルマジョリティ”の判別がつかない場面がたびたびある。
たとえば統一教会騒動やコロナ騒動、小室圭騒動は当初ノイジーマイノリティが騒いでるだけかと思っていた。
だが世論調査の結果や街中のマスク率から判断すると、どうやらリアルマジョリティだったのだろう。
さて、連日叩かれてる三浦瑠麗さん。
ネット上のコメントを見る限り、彼女を擁護してる人間は全体の1%もいない。
いま彼女を叩いてるのはノイジーマイノリティなのかリアルマジョリティなのか。
溺れ苦しむ人に石を投げるような精神の人間がマジョリティだとすれば恐ろしいなぁ……
今週のニュースとぼやき
今週起こったニュースとそれに対するボヤキです。
CNETのAI生成記事、「半数以上に誤り」と認める
CNETのAI生成記事、「半数以上に誤り」と認める:テクノエッジ
海外のメディアがAI記事を大量に作成した結果、半数以上に誤りがあることが判明したという。
少し前に
という記事を書いたが、日本でもAIを使ったいい加減な記事がどんどん増えていくかもしれない。
ただそんないい加減なAI記事を見抜くAIも開発されているという朗報もあるのが救い。
>>レポートがChatGPTで作られたことを検出するシステムを開発:Business Insider
スマホ依存症
僕のように意思の弱い人間にとってスマホは麻薬みたいなもの。
油断するとつい触ってしまうので、タイムロッキングコンテナというタイマー付きのボックスに入れて物理的に触れない状態にしている。
触るのは散歩やサイクリングでオーディブルを聞くときぐらいかな。
Z世代の18歳「必ず結婚すると思う」2割以下
Z世代の18歳「必ず結婚すると思う」2割以下:J-CAST会社ウォッチ
小学生の頃、芸能人の不倫ニュースを見るたび「そりゃしょうがないだろ」と思うと同時に「そもそも彼らはなぜ結婚するのだろうか」と不思議に思っていた。
あれだけ成功してればいくらでも異性が寄ってくるのに、一生ひとりの相手に決めるとか勿体なくない?どうしてわざわざ自由を放棄するの?って。
日本だけでも数千万もの異性が存在する中で、出会ったことがあるのはほんのごく一部。
理屈で考えればまだ出会ってない異性のなかに今より理想的な人が存在する可能性のほうがはるかに高いのに。
……という主張もいまの若い人たちなら共感してくれるのかな。。
三浦瑠麗叩きがイジメ以外の何物でもない件
舛添要一が三浦瑠麗に喝!「もう国際政治学者を名乗るな」:ヤフーニュース
先週と同じ話題になっちゃうんだけど、ネット上の三浦瑠麗さん叩きがホント醜いね。
まだ夫の会社が家宅捜索になった段階なのに憶測で叩きすぎだろうに。
連座制を適用したり推定有罪で裁いたりと、ネット民の野蛮さがよく分かる。
そして批判内容のほとんどが今回の事件とは全く関係ない人格攻撃。
あるいは憶測に基づく理不尽な非難。
これぞまさに誹謗中傷って感じなんだけど……まあ彼らには自らの言動の醜さを認識する能力がないんだろうね。
巻き添えを食いたくないのか、普段こうした話題にすぐコメントするホリエモンや三浦瑠麗と親交があったインフルエンサーもみんなダンマリ。
特捜絡みだから迂闊に発言できないのかもしれないけど、集団リンチといっても過言じゃない現状に警鐘を鳴らすぐらいはしてもいいんじゃないかな?
唯一触れた有名人は脳科学者の茂木さんぐらい。
あとは性格の悪そうなインフルエンサーや学者崩れがここぞとばかりに彼女を叩いてる。
「ようやく本性がバレたな」
なんてコメントも散見するけど、こういう場面で石投げに参加してる連中こそゲスな本性がモロバレなんだよなぁ……
今ネットの論調だと“三浦瑠麗はペテン師”ってことになってるんだけど、僕はむしろ彼女をあまり嘘がつけないタイプなんじゃないかと思ってる。
理由のひとつは彼女の思想のベースにカントがあること。
嘘を何より嫌ったカントに大きな影響を受けてる彼女が平然と嘘をつき続けられるのだろうか?という違和感がどうしてもある。
もうひとつは、その気になればもっと上手く立ち回れるように思えること。
もし金目当てだったり支持を集めるのが目的なら、中高生を中心に人気の某ソフィストみたいに大衆受けすることばかり言えばいい。
三浦瑠麗クラスの頭脳と知識があれば彼と同じようなことは容易にできるだろう。
(まあ人として最低限のモラルがあればやらないと思うけど)
以前書いたことがあるけど、聡明であればあるほど“誠実でいること”の難易度は高まる。
なぜなら多数派の主張と自分の考えが合わない場面のほうが圧倒的に多くなるから。
そして少数派の主張は叩かれるのが世の常だからね。
彼女が誠実さよりも自己利益を優先する人間だったら、今のように右からも左からも叩かれるポジションに立たないと思うんだ。
売れたいだけならどっかの3流コメンテーターのように世論に迎合した発言ばかりすればもっと支持される。
でも彼女はそれをやらない。
むしろ世間から非難されるリスクを承知で少数派意見を主張することが多い。
これは三浦瑠麗が誠実な人間であることの証左じゃないかな。
もし仮に一部の発言にウソが混ざっていたとしても、だからといって彼女の人格すべてを否定するのは短絡だろう。
僕が何より頭にくるのは、三浦瑠麗よりはるかに知識も思考力も劣る人間が彼女を馬鹿にしてること。
ハッキリ言って、ほとんどのネット民は彼女を評せるレベルにないんだよね。
彼女がおかしなことを言ってるように見える人は、たいてい彼女が使うメタファーやアナロジーを理解できていない。
要するに論理構成が見えてないわけで、彼女の話してる内容に問題があるのではなく受け手側の知識量や理解力が追いついてないということ。
「三浦瑠麗はなに言ってるかわからない」
なんて声も多いけど、私は理解力がありません!って自ら明言してるようなもんなんだよね……
「横文字がうざい」という主張が称賛される残念な世の中で述べた“開き直ったヤンキー”とまさに同じ態度。
自分よりもはるかに知識を持つ人間の言ってることが理解できないときは、まず自分の知識不足がその原因でないか疑った方がいい。
これは何かを学ぶ上で基本中の基本。
無知を自覚することが学びのスタート地点なんだけど、理解できない原因をすべて相手の責任にして満足する彼らはスタート地点にすら立てないまま一生を終えるんだろうね。
あともうひとつ再確認したのはいわゆる“知識階級”に巣食う連中の虚栄心や嫉妬。
というのもTwitterを見る限り、三浦瑠麗を攻撃する人物には学者崩れや専門家も少なくない。
彼女はメディアで引っ張りダコの成功者だから、知識を売りにして活動してる同業者のやっかみも多いんだ。
学者っていうと、あらゆる方面に精通していて人格的にも優れた人物を想像する人が多いかと思うけど、それはハロー効果とよばれる錯覚。
(※ハロー効果・・・なにかひとつ優れた部分があると他の部分も優れていると思ってしまうこと)
学者同士でも考えが対立することはあるし、教授同士のいじめや嫌がらせもザラにある。
パスカルの言うように人間は誰しも虚栄心を持っていて、それは教授レベルの人間でも例外じゃない。
だからたとえ“専門家”と称される人物が彼女を非難していても、それを鵜呑みにしてはいけない。
好奇心とは実は虚栄心にすぎない。ほとんどの場合、何かを知ろうとする人は、ただそれについて他人に語りたいからだ。
『パンセ』パスカル
彼女に対して
「三浦瑠麗は学者を名乗るな」
なんて声もある。
辞書で“学者”の定義を見てみよう。
がく‐しゃ【学者】
出典:精選版 日本国語大辞典
① 学問にすぐれている人。学問研究を仕事としている人。
② 学芸などを修行し、学んでいる人。
③ 一般に学のある人。もの知り。
東大の博士課程で論文も書き、しっかり博士号まで取ってる彼女を学者と呼んでも何の問題もないと思うけど……
ろくに勉強もせず成功者を叩くことに心血注いできた連中には、東大の博士号を取得するのにどれだけの努力や知識が必要なのか想像する能力もないのだろう。
少なくとも140字以下の文章すらまともに読めないネット民が上から批評できるような人物ではないのは自明の理。
もし彼女が自分より馬鹿に見える人は十中八九ダニングクルーガー効果とみて間違いないだろうね。
今週のおすすめ本
三浦瑠麗さんの自伝。
以前図書館でサラっと読んだ記憶がある。
しっかり精読したわけではないので記憶が曖昧だが、以下のエピソードは印象に残っている。
- 小中学時代は孤立してイジメられていた
- 中学時代に複数の男から性被害に遭う
- 大学時代にようやく自分を理解してくれる今の夫と出会い結婚
- 第一子を死産
そしてテレビに出るようになってからは毎日無数の誹謗中傷を浴びせられ、現在は見てのとおり集団リンチ状態。
こうした背景を知ってるだけに、なおさら彼女を擁護したくなるんだろうね。
だいぶ前に
という記事を書いたけど、一見すると才色兼備で苦労知らずに見える彼女はこの苦しみを味わい続けて生きてきたんじゃないかと思う。
今週のおすすめ漫画
いま映画化でも話題になってるド定番の大ヒット漫画。
少中学時代に友人が1人もいなかった僕は、家にあったスラムダンクを最終巻(31巻)まで読み、終わったら1巻からまた読み直すというルーティンを何十回も繰り返していた。
飽きずに何度でも読めたのはそれだけ名作だということだろう。
今週のおすすめアイテム
サンコーから出てる電熱スリッパ。
やっぱり足が温かいと体全体が温まる(ような気がする)。
コタツと比べると温かさは落ちるんだけど、あまり温度が高いと低温やけどになるからこのぐらいがベストなんだろうね。
今週の偏見
「本当に〇〇な人は~」というフレーズの後に語られる内容は、単にその語り手にとって都合の良い人物像でしかない。
byにょろもん
あとがき
今週はついつい愚痴っぽい内容になっちゃいました。
いや、いつものことか。
まあ三浦瑠麗さんを良く思ってない人がこれだけ多いということは、彼女の意見に共感することが多い僕も同じように無数の人間から不快に思われてるんだろうね。
彼女を叩いているのがノイジーマイノリティであればまだいいのだけど……