ボクは20歳ぐらいのときから約10年間、ずっと同じ美容院に通っている。
最初のほうは毎回違う髪型をオーダーしていたものの、歳を取るにつれオシャレへの関心も薄れてきた。
そしてここ5年ぐらいはもっぱら
「前回と同じ髪型で」
というフレーズしか使っていない。
ところがカットが終わると、前回の髪型とは全く違うヘアスタイルにされた男が鏡に映っている。
前回と同じ髪型にならない
「前回と同じ髪型で」
とオーダーして前回と同じ髪型になった試しがない。
前髪パッツンなんか一度も頼んだことないのに、なぜ僕の前髪は一直線に切られているのだろうか?
前回は眉下まで合った前髪が、なぜ今回は眉上までしかないのだろうか?
どう考えても前回こんな髪型じゃなかったよね?
ここまで違う髪型にされると、もはやこちらのオーダーは完全に無視して、切りたいように切ってるように思えてしまう。
それとも前回の髪型を忘れちゃったんですかい?
そう思ったが、美容師さんが手に持ってるカルテ的物体には、僕が以前持ってきた雑誌の切り抜きがちゃんと貼ってある。
どう見てもその写真のモデルは前髪ぱっつんじゃないし、眉上バングでもない。
前回と同じ髪型にならない理由
ん?まてよ?
僕はハッとした。
これはひょっとして嫌がらせなんじゃないだろうか?
もうウチには来ないでくれ!っていう遠回しのメッセージなのではないか?
あえて僕の嫌いな前髪ぱっつんにし、僕からの指名が来ないようにしてるんじゃないか?
そんな疑惑が出てきた。
そう考え出すと、思い当たるフシは他にもある。
シャンプーの時に毎回耳の穴に思いっきり泡を入れてくるのだ。
たまにとかじゃなくて9割ぐらいの確率でガッツリ入れてきてくれる。
「お前みたいな根暗ぼっちから指名されるの嫌なんだよ」
そんなメッセージを込めた、嫌がらせ耳シャンだったのかもしれない。
思い返してみるとまだまだ出てくる。
ネット予約する時に”あまり話しかけられたくない”っていう項目にレ点つけてるのに、バリバリ話しかけてくるのも実は嫌がらせだったのか?
こめかみの部分がメッチャ薄くなってきてんのに、ハゲを際立たせる10:0の横分けにセットしてくるのも嫌がらせだったのか?
マッサージの終盤のアレもそうなのか?
手のひらに拳乗せてパンパン叩いてくる、あんま気持ちよくないアレだ。
あれも実は僕のことが気に入らないから、嫌がらせで叩いてるだけなのかもしれない。
ここぞとばかりに僕への憎しみを拳に込めて叩いているのだろう。
そんなあり得ない被害妄想がポンポン浮かんでくるぐらい、前回と髪型がぜんぜん違う。
コメント
コロナが流行した影響もあると思うが、実はジョージ・クルーニーが20年以上セルフでカットしていると話題になった。なんや?と思ったらフロービー。大昔、深夜のCMでみて笑ってたけど活用してる人はおるんやなー
”フロービー”ってものが何なのか全く知らなかったんで調べてみました。
そういう散髪用の機械があるんですね。
しかもジョージ・クルーニーが使ってるとはビックリ!