あなたは愚痴と悪口の違いってわかりますか?
う~ん…あらためて聞かれるとビミョーだなぁ…
今回はまず愚痴と悪口の違いについて3つの判断基準を話していきましょう。
また記事の後半では
- 愚痴や悪口が必ずしも悪とは言えない理由
- 聞きたい愚痴と聞きたくない愚痴の違い
- 愚痴と影口の違い
についても話していきます。
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愚痴と悪口の違い
まず最初にいっておくと愚痴と悪口の違いといっても、
「ここまでが愚痴でここからが悪口」とハッキリ線引きできるものではありません。
悪口は愚痴の延長線上にあります。
右に行けば行くほど悪口感が強まり、左に行くほど悪口感のない善良な愚痴(?)になります。
愚痴をいうならなるべく左側の方が相手に引かれるリスクが下がりますね。
以上をふまえたうえで、愚痴と悪口の違いには以下3つが関わっています。
- 攻撃性があるかどうか
- 相手に客観的な非があるかどうか
- 主語が自分かどうか
攻撃性があるかどうか
まず愚痴と悪口の違いのひとつは「攻撃性があるかどうか」です。
「愚痴」というとそれほど攻撃性が含まれない場合も多々ありますが、悪口にはハッキリ相手を悪く言うという攻撃性があります。
「Aさんに怒られちゃったよ~^^」で終わっとけば単なる愚痴です。
しかしそのあとにAさんの人格を攻撃する「あのおっさんうぜえんだよ」を言ってしまうと悪口に近くなります。
まあ別に「あのおっさんうぜえんだよ」まで言っても悪くはないんだけど、その分相手にひかれるリスクも増えるので言う相手は選びましょう。
相手に客観的な非があるかどうか
相手にはっきりと非があれば悪口感は薄れます。
前者は「自分で動かず指示ばかりする」という客観的な「非」があるので、悪口というよりも愚痴感が強いです。
後者はもはや悪口以外のなにものでもありません。
主語が自分か相手か
愚痴と悪口の違いとして主語が自分か相手かというのも大きいです。
アタマに「自分は」という言葉をつけると悪口感が大幅カットされますね。
本音では1000%相手が悪いと思ってても、「自分は○○だなあ…」という表現にしといたほうが、なんとなくマイルドになります。
愚痴や悪口を吐き出すのはそこまで悪くない
一般的に愚痴って「悪いもの」としてとらえられてる風潮がありますよね。
でもボクの考えは逆で、愚痴はどんどん吐き出したほうがいいと思ってます。
っていうのも、
愚痴を吐き出すことによって気持ちがずいぶん楽になった経験
が数えきれないほどあるからです。
恥ずかしながらボクは仕事をすぐ辞めるクセがあります。
ですが、そこそこ長く続いた仕事もいくつかありました。
そして最近、「そこそこ長く続いた仕事」にある共通点があることに気づきました。
それは「愚痴を言える相手がいること」です。
たとえば今やってる仕事は、そこそこ長く続いてるほうの仕事なのですが、ぶっちゃけ不満はたくさんあります。
「もうやめてやる!」「こんなクソ仕事やってられっか!」
何百回も思いました。
でもそんな気分になった時でも、同じ職場の仲間に愚痴をこぼすことによって、気持ちがスッと楽になるんですよね。
たいてい同じ職場で働いてたら同じような不満を持ってる人はそこそこいるもんです。
その人たちと愚痴を言い合うことでお互いたまってたものが吐き出され、
お互いに「もうチョイがんばって続けよっか」っていう気持ちになります。
逆に長く続かなかった仕事は、ほぼ例外なく「愚痴を言う相手」がいなかったんですよね。
これだとストレスは内にたまる一方で一切長続きしません(笑)
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聞きたくない愚痴と聞きたい愚痴の違い
「他人の愚痴なんか聞きたくない」ってのもよく聞く話ですよね。
でもそれホントかな?ってボクは思います。
「あのヒト愚痴ばっかり言うからイヤなのよ」
という人だって、見方を変えればその発言自体が愚痴のようなもんですからね。
ボクが思うに愚痴を聞きたいか聞きたくないかは「愚痴の内容」にもよると思うんですよ。
ボクが「聞きたい愚痴」と「聞きたくない愚痴」の違いはたった一つ。
それは
共感できるかどうか
です。
たとえば、あなたに嫌味ばかり言ってくる上司がいるとします。
性格もセリフも顔も仕草もすべてがあなたをイライラさせます。
そんなある日、同僚がその上司の愚痴をあなたに言ってきたらどう思うでしょう?
「やっぱそうだよね!嫌な思いしてたのは自分だけじゃなかったんだ^^」
って心がスッとしませんか?
ボクならスッとします。
そしてそれまでにたまった上司の悪口をここぞとばかりに一挙に開放します。
(ただしここでドン引きされる可能性もあります^^)
「共通の敵」を持ったことで一気に仲良くなった経験も実際ありますからね。
ドラゴンボールでたとえるなら
『ラディッツという敵が襲来した時に、かつての敵だったピッコロと協力して戦ったら、いつの間にか仲良しになってた』
みたいな感じのノリです。
ここまで愚痴と悪口の違いについて語ってきたけど、仮に完全な悪口であってもその対象が自分の嫌いな人間だったらむしろ親近感がわいちゃうんですよね。
(これは僕の性格が悪いだけかもしれないけど……)
では今度は「どうでもいい上司」もしくは「仲のいい上司」の愚痴や悪口を同僚が言ってきたらどうでしょう?
ボクなら
- どうでもいい上司の愚痴や悪口→別に悪い気はしないけど楽しくもない
- 仲のいい上司の愚痴や悪口→あまり聞きたくない
ってなります。
つまり「聞きたい愚痴」と「聞きたくない愚痴」は自分が共感できる内容かどうかによって変わるということ。
なのでボクが愚痴をいうときは、先にそれとなく相手の反応をうかがっておいて、
「相手も同じ不満を持ってるな」って確信したらチョイチョイ愚痴るようにしてます^^
あとボクの場合、たとえそこまで共感できない愚痴であっても、愚痴を自分に言ってくれること自体は嬉しいですね。
愚痴というのは言ってみればその人のホンネなわけだから、自分にある程度心を開いてくれてるんだなって気持ちになります♪
愚痴と影口の違い
愚痴と悪口の違いについて述べてきましたが、この章では愚痴と影口の違いについてもカンタンに説明していきましょう。
これも愚痴と悪口の違いと同じように、ハッキリ明確な境界線はありません。
しいて言うなら
- 陰口は攻撃性が強く、本人の前ではまず言えない
- 愚痴はどちらかといえば攻撃性が弱く、本人の前で言える場合もある
以上が「愚痴と陰口の違い」になりますね。
愚痴と悪口の違いまとめ
以上、“愚痴と悪口の違い”や“愚痴と陰口の違い”について解説しました。
はじめに言ったように、悪口はグチの延長線上にあります。
なので愚痴と悪口の違いはハッキリと明確に定義できるものでもありませんが、
↓に当てはまれば当てはまるほど、愚痴というより悪口感が強くなります。
逆に当てはまらないほど悪口感は薄れるので、言ってもセーフな相手が増えるっぽいです。
また、相手も同様のうっぷんを抱えていた場合、必ずしも「愚痴・悪口=悪」とは言い切れません。
むしろ同じ不満を共有することで、お互いにたまったストレスを取り除いてあげられる可能性だってあるワケです。
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たとえば毒舌タレントとして有名な「有吉さん」や「マツコさん」なんかは、言ってみりゃ愚痴や悪口ばかり言ってますが、それでもとても人気があります。
ボクもあの二人(とくに有吉さん)はぶっちゃけ大好きですからね。
彼らの話を聞いていると、愚痴と悪口の違いなんてくだらない問題とさえ感じます。
あの2人の「愚痴や悪口」がおもしろく思えるのは、そこに「共感」があるからでしょう。
普段思ってるけどなかなか言えないことをスパッと言ってくれるから気持ちがいいんですよね。
ですが、逆に共感がなければ単なる不快な悪口で終わりです。
某お昼の司会者なんかは同じ毒舌でも共感できない発言ばかりなので大嫌いですから^^
結局のところ、愚痴や悪口が許されるかどうかは共感できるかどうかが重要なんだと思っています。
ここまで書いといてアレなんだけど、愚痴と悪口の違いなんて目くそ鼻くその違いのようなもんで、定義にこだわるのはナンセンスです。
どっちも受け付けないって人もいるし、共感できる内容ならウェルカムっていう人もいる。
まあ前者も自分では気づいてないだけで、一切愚痴や悪口を言わない人なんてほとんどいないと思うけどね。。