バイクに乗っていて転倒したことはバイク乗りなら誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
初心者の頃はもちろんベテランになってもやるときはやってしまうものです。
そこで今回はよくある転倒の原因を大きく分けて3つにまとめました。またその対策もあわせて解説します。
さらに、記事の後半ではバイクを転倒させた後の対処法も紹介します。
よくあるバイク転倒の原因と対策
バイクの転倒は大きく分けて以下の3パターンに分けられます。
- 立ちゴケ
- スリップ
- 握りゴケ
バイク転倒の原因1「立ちゴケ」
止まっている状態でバイクを倒してしまうという、初心者からベテランまで大人気なコケ方が立ちゴケですね。人間にもバイク自体にもダメージは少ないです。立ちゴケは次のような原因で起こることが多いです。
疲れている時
高速道路で長時間走ったあとのサービスエリア内の駐車場や、旅の帰り道のつかれている状況でバイクを倒してしまうことが多いです。着地の時に足に力が入らないんですよね。
バイクは同じ姿勢で座っているだけに見えますが、意外と足腰に疲れがたまっている場合が多いです。こまめに休憩を取ることが転倒防止につながります。
これは何度もやったことがあるね
サイドスタンドの出し忘れ
サイドスタンドを出したと思って降りたら、実は出し忘れていてそのまま倒してしまう、というケースも多いです。これはある程度慣れてきた中級者以上のライダーに結構多いです。
これの原因はスタンドを出してからバイクを降りるくせがついているからです。バイクから降りてからスタンドを下すように習慣づければこれはあまり起こりません。
停車中に両手を離してバランスを崩す
長時間バイクに乗っていると腕もつかれてくるので、信号待ちのときに両手を離してダラんと下げたまま停車をしていることがあります。そしてその時にバランスが崩れてしまい、そのまま転倒してしまうパターンです。
特に重いバイクの場合はバランスを崩しやすいので、停車中は片手だけでもハンドルに手をかけていたほうが無難です。
信号待ちで倒しちゃうと恥ずかしいよね
バイク転倒の原因2「スリップ」
走行中にタイヤがすべって転倒してしまうので、立ちゴケよりもダメージが大きいです。スピードによっては大けがにつながる場合も・・・。
スリップは以下の場面でよく起こります。
マンホール
ライダーの天敵、マンホールです。特に雨が降った後の濡れたマンホールは滑りやすさMAXです。さらにカーブの途中にも突然出現してくるなど大変タチの悪いトラップです。
できれば避けて通るのが一番いいですが、急ハンドルは切ってよけたりするとかえって危ないので、上を通るときはスピードを上げたりブレーキを踏んだりせず、そのまま通過しましょう。
雨の日のマンホールは危険度MAX
砂利
これもまたライダーのハンドルを奪います。マンホールよりも目立たなく、見過ごしやすいやっかいな敵です。
マンホールと同じで急な動作は避け、落ち着いて通過しましょう。
白線
そこら中に存在するため、あなどりがちですが、こちらも強力なスリップポイントです。特に雨に濡れた時はたいへんすべりやすいです。横断歩道や停止線の上を通過するときは気を付けましょう。
また、できるだけ路側帯や車道外側線の上を走るのはやめましょう。
落ち葉
峠などにツーリングに行くとよく落ちています。いたる所に落ちているので正直よけるのはむずかしいです。スピードを落として走行するようにしましょう。
下手したら崖から落っこちてしまうケースも・・・
橋のつなぎ目
これも峠などに行くとよくあるのですが、道路と道路のつなぎ目が鉄製になっていてすべりやすくなっています。さらにカーブの途中に出現することも多いのがやっかいなところです。
通過する場合は事前に速度を落とし、なるべくバイクの車体を立てた状態で通過しましょう。
これは避けようがないからね
バイク転倒の原因3「握りゴケ」
急ブレーキをしてタイヤがロックしてしまい転んでしまうパターンです。ブレーキを強く握りこんでしまうことから握りゴケとかパニックブレーキなんて呼ばれ方もします。
スピードが出ている状態から転倒してしまう場合が多いため、体に大ダメージを負ってしまうことも多いです。また、バイクも車体が無事では済まないでしょう。
握りゴケは以下のような状況で起こります。
信号が微妙なタイミングで赤になった時
信号が渡れるか渡れないか微妙なタイミングで赤になる時ってありますよね。
急げば行けそうだなと思い加速!でもやっぱ無理っぽいと思って急ブレーキ!
急ブレーキに弱いバイクはフロントタイヤをロックしてしまい転倒!
わりと良くあるパターンです。このパターンでの一番の問題点は、急げば行けそうだと加速したところです。これは結構やりがちですが、実はとても危ない行為です。
加速しなければ渡れないようであれば、ゆっくりと減速して止まってください。
一度これで大けがをしたことがあります。反省。
急な飛び出し
車や自転車などが急に飛び出してきて思いっきりブレーキを握ってしまうパターンです。
これを防ぐためには、「あの車、もしかしたら飛び出してくるかもしれない」といったようにあらかじめ予測しておく「かもしれない運転」が有効です。
また、そもそもの走行速度を落とすことも大事です。特に見通しの悪い道ではいつでも止まれるようなスピードで慎重に走行しましょう。
こんな時のためにABSがあると多少安心だよね。
バイクを転倒してしまったらそのあとの対処はどうする?
バイクを転倒させてしまったらとりあえずバイクを引き起こし、交通の邪魔にならない場所へ移動しましょう。壊れている場所があるかもしれないので、そのまま走り出すのは危険です。
もし一人で引き起こせない場合は手を挙げてまわりに助けを求めましょう。案外親切に助けてくれる人はいるもんです。僕が事故をした際もうしろのドライバーが親切に倒れたバイクを起こしてくれました。
おかしいところがないか一通りチェックして、危険がなければ走行再開して大丈夫です。ただ激しく転倒した場合、一見故障がないように見えてもどこか壊れている場所があるかもしれません。念のためバイク屋に持って行って簡単に点検してもらうといいでしょう。
おわりに
以上、バイクでよくある転倒の原因をまとめました。
転倒以外にもバイクにはいろいろな事故の危険性があります。
下の記事では僕が実践している事故に合わないための方法を紹介しているので、よかったら参考にしてみてください。
また、下の記事はバイク初心者が公道を走るうえで気を付けたいポイントをまとめてあります。