皆さんはバイクに乗っていて事故にあったことはあるでしょうか。
バイクの構造上ちょっとした接触でも大けがを負ったり、時には命を落としてしまう事さえありえるので、バイクでの事故はホントに怖いものです。
僕自身も実はちょっとした単独事故を起こしたことがあります。運がよかったことに命に別状はなく現在はまたバイクに乗っていますが、一歩間違えれば命を落としていたかもしれません。
そこで今回はその事故の反省もふまえてバイク事故を防ぐ7つの対策を考えてみました。
僕がバイク事故で怪我をしたときの経験談
夜間にバイクで走行中の話です。その日はツーリングの帰り道でした。
夜間のため車の量は少なく、昼間と比べるとかなり速いスピードで車が流れていました。僕もその流れに乗ってけっこうなスピードが出ていたと思います。
突然、前方の歩行者信号が点滅し始めました!結構なスピードが出ています。
行けるかどうかは微妙なタイミング。
すぐ前に車はいない。
・・・よし、行くか!
加速します!
・・・!!
え!赤になるの早くない?
あれ?もう車の信号も黄色じゃん!?
あ!やっぱ無理っぽい!!!
血迷った僕はとっさにブレーキをおもいきり握ってしまい、フロントのタイヤがロックしてそのままバランスを崩し転倒!
バイクの下敷きになったまま数十メートル?引きずられます。
バイク事故発生後・・・怪我は?
やってしまった・・・
幸い意識はありました。
が、足がバイクのどっかに引っかかってしまい起き上がることができません。後ろを走っていたタクシーの運ちゃん&乗客さんが下りてきて助けに来てくれました。
ドライバーさんと乗客さんの二人がかりでバイクをやっと引き起こします。助けてくださったお二人はホントにありがとうございました。
とくに乗客のお兄さんの方はすごい心配してくれて、倒れたバイクを移動してくれたりホントに助かりました。おまけにイケメンだったので僕が女だったら間違いなくホレてましたね。。
・・・その後、タクシーのドライバーさんが警察と救急車を呼んでくださり病院へ。
服をめくると肘と膝から大量の血がふき出していました。当然ズボンも穴が開いてボロボロになっています。しかし装着していたプロテクターのおかげか、骨などは折れておらずそこまでの重傷にはならずに済みました。
ただ半年たった今でも傷は大きく残っています。事故後1か月近くはまともに歩けないような状態でした。
もしプロテクターがなかったら骨折やあるいはもっとひどい怪我を負っていたかもしれません。
※2021年追記
2年以上たった今でも500円玉ほどの大きさの傷跡がはっきりと残っています。
バイク事故はマジで怖い!
事故にあった人のほとんどが思っていたことです。
「俺は大丈夫、慣れてるから事故には合わない。」
・・・僕も思ってました。
しかし、結果はこれです。
今回の場合は完全にボクの不注意ですが、たとえどんなベテランライダーやテクニックに自信があるライダーでも事故するときは事故します。
それは自分自身のほんの一瞬の気の緩みかもしれないし、あるいは一方的に事故に巻き込まれる可能性もあります。
バイク事故を防ぐためにできる対策
今回の事故の反省もふまえ、事故を防ぐためにできる対策を考えてみました。
できるだけ車間をとる
これは基本ですね。
しかしこれができていないライダーは非常によく見かけます。
車の真後ろにぴったりつけて走ってるライダー・・・前の車が急にブレーキを踏んだら避けられるのでしょうか?
それに前を走っている車も煽られているようで気分が悪いですよね。
確かにバイクは後ろの車から煽られやすいので前の車との距離を詰めてしまう気持ちもわかるのですが、それはかえって危険な行為ですしマナー違反でもあります。
道路の真ん中を走る
2車線ある道路の車と車の間をすり抜けて走るという意味ではありません(笑)
道路の真ん中、つまり道路の端っこではなく車の走ってるところを走るという意味です。
よく左端に寄せて走っているバイクを見ますが、車からの幅寄せや無理な追い越しに遭いやすく危険です。
流れについていけない原付ならば仕方がないですが、そうでないならば車道の真ん中を走るほうがはるかに安全で、ほとんどの車はちゃんと車間をとってくれます。
信号の変わり目でスピードを上げない
今回の事故の原因ですね。今になって思えば大変危険な行為でした。
信号が青から赤に変わりそうなとき、ついつい加速してしまう。歩行者信号が点滅しだしてからスピードアップ。
割とやったことのある人は多いのではないでしょうか。
が、これはよくよく考えると非常に危険。
一番危険なのが前の車が突然止まって追突してしまう可能性です。「前の車も当然行くだろう」と思っていたら止まってしまい追突。危ないですね。
次に多いのが加速してみたものの間に合いそうになく、急ブレーキをかけてしまい転倒、あるいは後ろの車に追突されるという可能性。 まさに今回僕がやったケースです。
幸い今回は後ろの車との距離がかなり開いていたので、後ろの車に引かれるという事はありませんでしたが、下手したらスリップした後車に引かれていたかもしれません。
非常に愚かなことをしていました。反省してます。。
空いている道路でもスピードは出し過ぎない
今回の事故の原因はスピードが出すぎていたことにもあると思います。
大きな幹線道路で車の量が少ない場合、ついついスピードを上げてしまいがちですがそれだと今回のように信号が変わった時に安全に止まりづらくなってしまいます。
まわりの車が飛ばしていても一緒になってスピードをあげたりせず、信号に対応できるスピードで走ることが大切だと今回の事故で学びました。
無理なすり抜けはしない
バイクに乗っているとよく目にするのが、車と車の間を結構なスピードですり抜けていくバイク。
酷い渋滞にはまってしまい、車が止まっている状態ですり抜けをするのは否定しないし、僕も渋滞の状況によっては周りの安全を確かめた上ですり抜けをすることもあります。
しかし、ある程度の速さで流れているにも関わらず、車と車の間をジグザグにものすごいスピードで抜けていくバイク、これは非常に危険。
車線変更をする車やフラフラ走る車に激突する危険が大きいんですよね。
車は想像以上に死角の多い乗り物です。こちらは車の存在を認識してしていても、車のほうはこちら認識していないことが多々あります。
我々ライダーは常に細心の注意を払って自分の身は自分で守らなければなりません。
ABS付きのバイクに乗る
ABS(アンチロックブレーキシステム)とはタイヤのロックを防ぎ転倒を防止するシステムです。
これがあればパニックブレーキによる転倒は防止できるといわれています。
僕が起こした事故もこれがついていれば防げていた可能性が高いです。
最近のバイクはこれがついているバイクが多いですね。
2018年10月以降に発売される125cc以上の新型モデルはすべてABSの着用が義務付けられているらしいです。
ABSなしのモデルより値が張ることが多いのですが、これで事故が防げるのならば安いもんでしょう。
休憩をしっかりととる
バイクで事故を起こさないためには休憩をしっかりとることも重要になってきます。僕の経験でも休憩をしないとやっぱり集中力がだんだんなくなってきますね。
今回の事故も休憩を取っていなかったので、それで判断が鈍ったというのもあるんじゃないかと思います。
だいたい1時間~2時間に一度、5分~10分ほど休憩をとれば集中力は回復します。その時、水分補給やストレッチなどをすると、より疲労回復に効果的ですね。
プロテクターがバイク事故から命を救った?
上に書いた方法を実践していても残念ながら事故を100%防げるとは言い切れないでしょう。
そこで僕は万が一のためにツーリングに出かけるときは必ずプロテクターをしています。
実際冒頭にも書いたように僕はプロテクターによって大けがを逃れ、現在もこうしてバイクに乗っています。
プロテクターをしない人の意見として、ダサイ、面倒くさいという意見が多いですが、
最近発売されているプロテクターは目立たないものも多くなっています。
普段着ている服の下につけられるものや、ジャケット自体にさりげなくプロテクターがつけられていて、街で使っていても全く違和感なしのおしゃれなバイクウェアも多いです。
自分の身を守るためにも、プロテクターはなるべくつけたほうがいいと思っています。
また、事故にあった時、一番守らなくてはいけないものは頭です。頭を怪我してしまうと一発で命を落としかねません。なのでヘルメットは強度のしっかりしたものを選ぶ必要があります。
ちなみに僕がかぶっていたのはOGKカブトというメーカーの「カムイ2」です。比較的安価で安心できる強度もあるのでおすすめですよ。今は最新版の「カムイ3」が出てるみたいですね。
ヘルメットの選び方は下の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
ドライブレコーダーを装備しよう
こちらがどんなに気を付けていても突然事故に巻き込まれることはあります。
そんなときドライブレコーダーがあれば、事故の証拠映像として非常に有効になってくるので、つけていない方は取り付けることをおすすめします。
以下の記事ではおすすめのバイク用ドライブレコーダー「ドライブマンbs-8a」を紹介しています。このドライブレコーダーは警視庁と合同開発されたもので、白バイにも利用されています。
興味のある方は参考にしてみてください。
まとめ:バイク事故は怖いけど・・・
バイクでの事故は大怪我になりやすいし怖いものです。
とはいえしっかりと対策すればほとんどの事故は防ぐことが可能だと思っています。
実際、今回の事故も完全にボクの不注意で、信号前で加速するようなおろかな真似をしなければ事故は防げていたでしょう。
自分の身を守るため、また周りの運転者がお互い気持ちよく走れるように、
安全でマナーを守ったバイクライフを送りましょう。