「バイクの免許が欲しいんだけど二輪の教習ってどんな内容なの?」
そんな疑問に答えるためにこの記事では二輪の教習内容や流れをわかりやすく解説します。
二輪教習の内容と流れ
二輪教習ではまず最初にバイクの引き起こしをやる教習所が多いです。
最近ではやらない教習所も多くなってきているようですが、起こし方を覚えておくとのちのち公道で転倒したときにも役立つので覚えておいて損はないです。
ちなみに下の動画は引き起こしのコツをわかりやすく説明しているので参考にしてみるといいかもしれません。
引き起こしが終ったら今度はバイクの乗り方を教わります。
アクセル、ブレーキ、クラッチ、ギア操作といったバイクの基本を教官が横に立ってマンツーマンで教えてくれます。最初のうちはセンタースタンドを立てた状態(バイクが動かない状態)で練習できるので安心して大丈夫です。
基本操作ができるようになったら次は教官のバイクの後ろを走ります。何周かして慣れてきたら今度は一人で走ります。
最初のうちは正直かなりむずかしく感じるかもしれません。ボクもそうでしたが初めはみんなそんなもんなのでゆっくり慣れていけば大丈夫です^^
二輪教習における7つの課題の内容
基本操作に慣れてきたらいよいよ今度は課題をこなしていきます。
二輪教習の内容として普通自動二輪は6つ、大型自動二輪は7つの課題があります。
それではさっそく課題の内容を一つずつ解説していきますね。
一本橋
まず一つ目の課題は一本橋。
平均台みたいなものをバイクでゆっくり通過するというもの。ブレーキとクラッチをうまく使いながら台の上を走ります。
卒業試験では普通二輪で7秒以上、大型二輪では10秒以上かけて渡るというのが目標タイムです。タイムを過ぎても減点になるだけですが、台から落ちてしまった場合即失格になります。
難易度:☆☆☆
S字クランク
S字クランクとはS字になった細い道をバランスを取りながら走ります。
タイム制限などはなく道幅もそこまで狭くないので二輪教習の課題の中では一番難易度が低い課題といえるでしょう。
難易度:☆
Ⅼ字クランク
L字クランクとは直角に曲がった細い道を走る課題です。
S字クランクとはちがいカーブが直角になっています。直角に曲がるというのは難易度が高く、苦手とする教習生も多いです。
個人的には二輪教習の課題の中でもこれが一番難易度が高いと思っています。
難易度:☆☆☆☆☆
スラローム
スラロームとは一定間隔で置かれたコーンを避けながら走行する課題です。
通過するだけならなんてことないですが制限時間があるので、速く確実にコーンを避けていくことが重要になってきます。
普通二輪の場合は8秒以内、大型二輪の場合は7秒以内が目標タイムです。
難易度☆☆☆☆
坂道発進
坂道発進とは坂道で一旦停止し、そこから再び発進するという課題です。
一見かんたんに見えますが、ブレーキとクラッチの加減が意外とむずかしく、後退してしまったりエンストしてしまったりというミスが発生しやすいです。
難易度:☆☆
急制動
急制動とは時速40km以上で一定ラインまで走りそこから急ブレーキをかけて短い距離で急停止するという課題です。
ブレーキを強く握りすぎるとタイヤがロックしてしまうし、ブレーキが遅いと停止距離を超えてしまいます。さらに卒業試験では停止距離を超えてしまうと一発で失格となってしまうというなかなか厳しい課題です。
難易度:☆☆☆☆
波状路(大型二輪教習のみ)
波状路とは一定間隔で置かれた段差を乗り越えながら走行するという課題です。
この課題では段差を超えるときの衝撃を吸収するため、立った姿勢でバイクに乗ります。エンストや脱輪が多く、難易度はやや高めですね。
ちなみに波状路があるのは大型二輪の教習のみです。
難易度:☆☆☆☆
シミュレーター教習
二輪教習では1時間だけシミュレーター教習という時間があります。
ゲームセンターのバイクっぽいものに乗り、バイクゲームっぽいものをやるという教習です。
このゲームでは歩行者や車が次から次へと飛び出してくるのでそれを事前に予測して避けるのが目的です。日常でもよく起こる場面を想定して作られたものなのでしっかり学びましょう。
卒業検定
教習がすべて終わると卒業検定です。
検定までに前もって教えられた卒業検定で走るコースを覚えておきましょう。
これに合格すると晴れて免許を取得できるのですが、二輪の卒業検定はさきほど紹介したように一発で失格になる課題も多いため難易度は高いです。
不合格になっても落ち込まずに何度でもチャレンジしましょう。
二輪教習の良くある疑問
ここからは二輪教習でよくある疑問に回答していきます。
二輪教習の時間は全部で何時間?
教習の時間は普通二輪(MT)で19時間、大型二輪(MT)はさらにプラス12時間となっています。
教習は全部で2段階にわかれていて、普通二輪の場合は最初の9時間までが1段階目、それ以降は2段階目となります。(大型は5時間までが1段階、それ以降2段階。)
1日に教習を受けられる時間は一段階目で2時間、二段階目で3時間までになっています。
なお普通自動車の免許を持っていない場合はさらに学科の教習が26時間あります。
二輪の教習内容は難しい?
はじめてバイクに乗る、あるいはスクーターは乗ったことあるけどマニュアルバイクは乗ったことがない、っていう人は正直最初はかなり難しく感じると思います。
ボクもはじめは思うように乗れずぶっちゃけ途中で投げ出したくなりました(笑)
でも日を重ねるごとに徐々に慣れていき、途中からバイクに乗るのがどんどん楽しくなってきました。ふりかえってみると難しいのは最初の数時間だけでしたね。
今免許を持っているライダーもみんな最初は同じ思いをしてきましたが、最終的には余裕で乗れるようになっています。
、、というわけで難しいのは最初だけで慣れればなんてことないです。
二輪教習に必要な持ち物や服装は?
二輪教習では以下のものが必要になります。
ヘルメット・グローブは教習所で貸してもらえます。たまにライディングブーツが必要な教習所もありますが、たいていの場合教習所に貸し出し用のものが置いてあります。
詳しい持ち物や服装に関しては以下の記事を参考にしてください。
二輪教習をお得に受ける方法がある?
実は普通に自動車学校に通うよりもはるかにお得に教習を受ける方法があります。
ボクも実際にこの方法で大型自動二輪の免許を取りました。
それは合宿免許を利用するという方法です。
合宿免許とは自動車学校の近くの宿泊施設に宿泊し、短期間で免許を取得できるというサービスなのですが、普通に通学するよりも安い料金で免許を取得することができます。
おまけに予約待ちもないので通学で自動車学校に行くよりもはるかに短い期間で免許を取得できるんですよ。っていうのも普通に通学した場合、次の教習の予約が取れるのが1週間後になるなんてことも少なくないですからね。
ふつうなら一か月以上かかってしまう免許でもたった1,2週間で取れてしまうのが合宿免許のすごいところです。
ただし、まとまった休みが取れないと無理なのが合宿のデメリットですね。
ちなみに合宿免許の予約をするなら合宿免許ドリーム がおすすめですよ。
掲載されている教習所の数が多く、とても評判のいいサイトです。
合宿で免許を取った時の詳しい体験記は下の記事で読めるのでどうぞ。
おわりに
以上、二輪教習の内容について解説しました。
はじめは難しく感じますが、慣れれば誰でも二輪の免許は取れます。
二輪の免許を取ってバイクライフをスタートしましょう!