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コンタクトが怖い、無理!眼科で恥ずかしい思いをした男の話

コンタクト怖い、無理 その他いろいろ

これは18歳、大学生だった時の話。

視力がみるみる落ちていき、裸眼では講義内容もまったく見えないレベルだった。

当時の視力は0.03とかそのぐらい。

これは視界全てにモザイクがかかっているような感覚であり、柳沢慎吾と佐藤隆太の判別がつかないぐらいの視力である。

当時は授業中だけメガネをし、授業が終わったらメガネを外すというスタイル。

というのもメガネをした自分の顔がブサイクすぎて、なるべくメガネをつけてるところを周りに見られたくなかったからだ。

それでも大学生活ではそれほど困る事はなかった。

本格的に困ったのは大学に入ってから始めたコンビニでのバイトである。

裸眼だとレジの文字が見えず、いちいち文字を読むのに思いきり顔を近づけなければならない。

かといってメガネをするのはやはり抵抗があり、ここでようやくコンタクトにチャレンジしてみることにした。

しかし僕は昔から目の周辺を触ったり触られるのが苦手だ。

とくに眼科の医者に”目をグリッと開けられる”のは心底嫌で仕方ない。

思わずのけぞってしまい、「動かないで!」と怒られた経験が何度もある。

そしてコンタクトを目の中に入れるという行為もとても怖いイメージがあった。

コンタクトをつけるのは怖い。俺には無理だ。

でもメガネはなるべくつけたくない。

…悩んだ結果、腹をくくってコンタクトデビューすることにした。

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コンタクト怖い、無理

さっそく僕はコンタクトを作るために眼科へ行った。

「あ、すいません。コンタクト作りたいんですけど…」

そう言うと、眼科のお姉さんは丁寧に案内してくれた。

安達祐実似のきれいなお姉さんだったので、嬉しい気持ちと緊張が入り乱れていた。

最初に視力などを測ったあと、つけるコンタクトを選択する。

『メニコン1DAY』という使い捨てのコンタクトレンズをつけることになった。

その後、鏡の前に座らされ、そこでコンタクトをつける練習をする。

生まれて初めて目の中にコンタクトを入れる。

緊張で指がプルプル震えていた。

怖い。帰ろうかな?

だが隣にいる安達祐実にカッコ悪いところは見られたくない。

「こんなもん練習しなくたって楽勝でつけられますよ?」

と言わんばかりのすまし顔をしながら、指に乗せたコンタクトをゆっくりと目の中に突っ込む。

…しかし、なかなかコンタクトが入らない。

あれ?おかしいな?

何度もコンタクトを入れようとする。

しかし一向に入らない。

どうしても目を閉じてしまう。

やばい、安達祐実にカッコ悪い男だと思われてしまう。

早く入れねば…!!

最初は紳士ぶってスマートにコンタクトを入れようとしていた。

しかし次第に焦りはじめる。

大量の汗が吹き出し、口は半開き状態。

涙交じりの目をパチパチさせ、これ以上ない間抜け顔を晒しながら必死にコンタクトを入れようとする。

しかし何度チャレンジしても目を閉じてしまい、一向にコンタクトが入らない。

…結局コンタクトを入れて外すのに1時間以上かかった。

となりにいた安達祐実も満面の苦笑いを浮かべていた。

一体どんな気持ちでこの情けない男を見ていたのだろう。

たかがコンタクトレンズのつけ外しに1時間以上かける。

こんなダサい男は中々いないのではないだろうか。

コンタクトを克服した男

そんなコンタクト装着に1時間以上かけた男だったが、1週間が経つ頃には10秒もかからずにつけられるようになる。

なかなか目に入らなかった原因はコンタクトを目にぐりぐり押し付けてたせいだった。

目に近づければ自然と吸い込まれるようにして目に引っつくことに気づいていなかったのだ。

涙目になりながら何度もグリグリ押し付けて無理やり入れようとしていた僕は完全にアホ丸出しである。

その後も「外すとき」は時間がかかることもあったが、それも何度か繰り返していくうちにコツをつかんでいった。

あれから10年以上経った今では1秒でつけ外しできる。

今じゃなぜ自分があんなにコンタクトを怖いと思っていたのか不思議なくらいだ。

…やっぱ何事も「慣れ」だね。