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行かない、食べない、出会わない「プチ一人旅」のすすめ

その他いろいろ

僕の趣味のひとつにプチ一人旅がある。

よくイメージされる一人旅とはだいぶ違うので、プチ・・一人旅と名付けた。

というのも、一人旅と聞いて多くの人は以下のような内容を想像するからだ。

  • 海外の珍道中
  • 旅先での出会い
  • その土地ならではの食事
  • 人気の観光スポット

だがプチ一人旅の行き先は国内である。

人とは基本的に触れ合わない。

食事はチェーン店で済ますかコンビニやスーパーで買う。

人気の観光スポットはほぼ行かない。

「そんな旅のどこが面白いんだ?」

と感じる人は少なくないだろう。

そこで今回はプチ一人旅の楽しみ方とこだわりを語っていく。

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計画

まずプチ一人旅の計画に関するこだわりについて紹介する。

下手したら旅行自体よりも、計画している時間のほうが楽しいかもしれない。

宿泊施設を選ぶ

まずは宿泊施設を選ぶ。

僕が泊まる宿泊施設はおもに以下の3つだ。

  1. キャンプ場
  2. 漫画喫茶
  3. ホテル

キャンプ場

どこのキャンプ場だったかなこれ

キャンプ場は料金が安く、自然を満喫できるのが特徴だ。

ただその代わり準備と片づけが面倒くさい。

寝心地もあまり良いとはいえないだろう。

キャンプ場には予約が必要なところと不要なところがある。

必要な場合は「なっぷ」という予約サイトを使用することが多い。

あるいは正式なキャンプ場ではなく、ただの河川敷に野宿するときもある。

こちらは無料で泊まれるのがメリットだ。

ただし以下のようなデメリットもあるため、お金がある人はちゃんとしたキャンプ場に泊まったほうがいいだろう。

  • 安全性に不安がある(とくに週末はヤンキーが集まりやすい)
  • 薪などを販売していない
  • 川が氾濫する危険がある

ちなみに僕は虫が嫌いなのでキャンプはもっぱら冬に行く。

寒さ対策さえすれば人も少なくかなり快適に過ごせる。

平日なら貸切状態になることも珍しくない。

漫画喫茶

漫画喫茶もよく泊まる。

さまざまなチェーン店があるが、質が安定しているのはやはり『快活CLUB』だろう。

寝心地はホテルに劣るものの、ホテルにはない以下のような魅力を持っている。

  • 価格が安い
  • ドリンク飲み放題
  • フードがうまい
  • 漫画読み放題
  • パソコンやり放題

ホテル

一番落ち着くのはやはりホテルだ。

トイレやシャワーも部屋から出ずに行けるし、何よりぐっすり眠ることができる。

ただしホテルの選び方にはいくつかこだわりがある。

ホテルのこだわり

ホテルの窓から見た夕日。たしか沼津のホテルだったかな。

ここからはホテルを選ぶ際の個人的こだわりを紹介していこう。

予約サイト

まずホテルを探す際は『楽天トラベル』か『じゃらん』から検索する。

さまざまな予約サイトを使ってみた結果、この2サイトが以下の4点において優れていたからだ。

  • ホテル掲載数
  • レビュー数
  • 価格
  • 探しやすさ

基本的に一番安いのは各ホテルの公式サイトだが、いちいち個人情報を入力するのが面倒なのでだいたい上記の2サイトから予約している。

それ以外で見るとすれば『ヤフートラベル』と『agoda』ぐらいだろうか。

ちなみに『トラベルコ』などの一括検索サイトは情報が正しくないことがよくあるので使用していない。

価格

価格は安いに越したことはないが、カプセルホテルやドミトリーは除外する。

また禁煙で部屋にトイレがついているのも必須条件だ。

だいたいこの条件だと5,000円前後で泊まることになる。

数年前までは4,000円前後のホテルも結構あったのだが、ここ1,2年で全国的に価格が上昇している。

景色

窓からの景観も良いに越したことはない。

理想は海か夜景の見えるホテルだ。

ただしこれを条件に入れると選択の幅がかなり狭まるので優先順位は低い。

横浜アパホテルリゾートの夜景はまた訪れたくなるほど綺麗だった

宿泊日数

昔は1泊2日の旅行をよくしていた。

だが今は最低でも2泊はするようにしている。

というのも多くのホテルは15時チェックイン&10時チェックアウトなので、1泊だと常に時間に追われている感覚になるのだ。

2泊ならだいぶ余裕ができるが、それでも完全に自由なのは1日しかない。

時間を忘れて旅行を満喫したいのなら3泊以上がおすすめである。

チェックアウト時間

チェックアウト時間は遅ければ遅いほどいい。

早いところは9時までにホテルを出なければならないが、遅いところだと11時までホテルでくつろげる。

せっかくリフレッシュしに来ているのだから時間には追われたくない。

レビュー

『楽天トラベル』か『じゃらん』を使えばたいていのホテルにはレビューが付いている。

レビュー平均が星3.5以上のホテルを選んでおけばまず間違いない。

食事

食事は基本つけずに「素泊まりプラン」を選択する。

理由は以下の3つである。

  • 決まった時間に食事の会場まで行くのが面倒くさい
  • 食事代を節約したい
  • 偏食のためホテルの料理をほとんど食べられない

ただし朝食バイキングは安ければつけることもある。

夕食はたいてい近くの飲食チェーン店かコンビニだ。

風呂

できれば温泉付きの宿がいい。

とくに露天風呂があるとポイントは高い。

これがあるのとないのとでは「旅行に来た感」に大きな差が出る。

交通手段を選ぶ

プチ一人旅で使う交通手段は以下の通り。

  • 電車
  • 高速バス
  • バイク
  • その他

飛行機、新幹線、レンタカーは高いので基本使わない。

電車

電車は予約がいらず、好きな時間に乗れるのがメリット。

乗るのは一番前か一番後の空いている車両。

通勤ラッシュの時間帯は避け、平日の昼間に乗る。

高速バス

高速バスは独特の哀愁があり、もっとも旅行感を味わえる。

そして新幹線や飛行機と比べて格段に安い。

ただし4列シートは苦痛なので、料金が多少高くなっても3列シートにするのがおすすめ。

あとムズムズ脚の人はデニムを履いていくと地獄を味わうことになるので注意。

なるべくやわらかい生地で余裕のあるパンツを履いて乗ったほうがいい。

バイク

バイクは交通費が比較的安く済む。

ただし何時間も乗っていると、だんだん飽きて苦痛になってくるのが難点。

遠くまで行くと帰りがとにかく面倒くさい。

以前までメインの移動手段だったが金欠により売却。

その他

自転車は交通費ゼロなのが魅力的。

今後メインの交通手段にしたいと考えているが、体力が足りていないので今はトレーニング中。

ゆくゆくは自転車で全国一周したい。

あとは徒歩旅も考えているが、いまのところ20km程度が限界。

電車や高速バスと組み合わせるのもアリかもしれない。

予定はふんわり立てる

とある図書館前の公園

旅行といえば

「10:00から○○へ行って、12:00から○○を見て……」

という感じに細かいスケジュールを計画する人も多いだろう。

しかしプチ一人旅ではスケジュールを細かく決めない。

ただし行ってみたい場所はいくつか事前に探しておく。

あれやこれやと探している時間がこれまた楽しいのだ。

探し方は『るるぶ』などの観光本を見てもいいし、ネットで『○○県 おすすめ』などと検索してもいい。

あるいはGoogleマップで直接いろいろ探してみてもいいだろう。

気になるところが見つかったらGoogleマップ上にピンを挿しておく。

ピンを挿す場所はべつに観光名所じゃなくても構わない。

スーパー、飲食店、図書館、公園、海、河川敷、カラオケ店、本屋、市民プール……

なんでもOKだ。

また、ピンを挿した場所には行っても行かなくてもどっちでもいい。

「行かなければならない」と思うと旅が不自由になる。

なんならピンを20本ぐらい立てて1つも行かないことだって珍しくない。

観光スポットは行かない

人気の観光スポットはあまり行かない。

理由のひとつは人混みが嫌いだから。

いかに素晴らしい景勝地であっても人が大勢いてはじっくり堪能できない。

もうひとつの理由はカップルや家族ばかりで居心地が悪いからだ。

プチ一人旅でやること

先にも書いたように、僕は観光名所に行ったりその土地の名物を食べたりということをほとんどしない。

プチ一人旅でやること&行く場所は以下の通りだ。

  • 図書館
  • テレビ鑑賞
  • カラオケ
  • 街歩き
  • スーパー&コンビニ
  • 本屋
  • 海辺や河川敷で読書
  • ホテルで読書

どれもわざわざ旅行に行かずともできることである。

だが不思議なことに、普段と経験する場所が違うだけで新鮮な感動を味わえるのだ。

たとえば本屋や図書館に行くと、地元では視界に入らなかった本が偶然目に止まったりする。

しかもそれが”アタリ”である場合が少なくない。

(地方の図書館はあまり混雑していないところも良い)

スーパーやコンビニでお菓子を買いまくり、それをホテルで食べるのも楽しみのひとつだ。

野外で食べるキャンプ飯が普段より美味いのと同じように、ホテルで食べるお菓子も普段より美味い。

ホテルの部屋から一歩も出ずにひきこもっていることもある。

すると不思議なことに、家ではどうやっても考えつかなかった発想がふと舞い降りてきたりする。

あるいは旅から帰ってきた後に、それまで上手く行かなかった問題がスラスラできるようになることも珍しくない。

だから煮詰まった時やなんとなく気分がすぐれないときにはプチ一人旅に行く。

あまり長い間ひとつの物をみつめていると、輪郭がぼやけて、何もかもかすんでくるように、ひとつの事柄を長く考えつめているときにも、すべてがこんぐらかってくる。こういう場合には、一旦それから目を離さなくてはならない。そしてそのあとで再びそこへ立ち帰ってみると、こんどはそれがはっきりした輪郭で鮮やかに現れてくる。

ショウペンハウエル『知性について』細谷貞雄訳,岩波文庫.

プチ一人旅のメリット

以下の記事では具体的にどんなメリットが有るのかもう少し深堀りしている。

プチ一人旅の持ち物

プチ一人旅で僕が持っていくものは以下の記事にまとめた。