「あなたは悪くない」という言葉が嫌いで仕方ない

あなたは悪くないこれっておかしくない?

こんなことを書くと人間性に問題があると思われるかもしれない。

「あなたは悪くない」

という言葉を目にすると、僕は何とも言えない不快感を覚えてしまう。

なぜこの“優しい言葉”に拒否反応が出てしまうのだろうか?

僕の性格が悪いからというのが一番の理由だが、今回はそれ以外の理由について述べていく。

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「あなたは悪くない」は詐欺師が愛用するフレーズ

「あなたは悪くない」という言葉は詐欺師によく利用される。

ほかにも似たような言葉として

  • あなたが辛いのは社会のせいです
  • 理解されずに苦しかったでしょう
  • 昔の私もそうでした
  • あなたはそのままでいいんですよ

といった相手に共感し、ありのままの相手を肯定する表現を彼らは好む。

このような言葉は、心の弱っている人間や、社会に上手くなじめない人間、すなわち『弱者』に対して絶大な効果を発揮するからだ。

ほかに心を開ける相手のいない弱者は、上記のような“優しい言葉”をかけられると

「この人だけは自分のことを理解してくれるんだ」

と錯覚し、詐欺師の言うことを真に受けるようになる。

だがこれはカルト教団や弱者ビジネス、陰謀論者が相手をコントロールするために使う典型的な手口だ。

Twitter等のSNSを見ても、このような輩とそれに騙される弱者はいたるところにあふれている。

そしてタチの悪いことに、一度こうしたものに依存してしまうと、それ以外の人間の言葉はまったく入ってこなくなるのである。

カルトにハマる弱者

もともとこうしたカルトにハマる人間は論理的思考を苦手としてる場合が多い。

故にどれほど合理的な根拠をもって彼らの異常さを指摘しても、

「そんなことはない!」

「間違ってるのはお前らだ!」

「お前らは真実を知らないんだ!」

と激昂し、より教団への信仰を強めてしまう結果となってしまう。

こうしたやり方はカルト教団だけでなく、ビジネスの世界でもよく使われる。

「仕事をやめたい、お金がない、そんな悩みを持っていませんか^^」

「悪いのはあなたじゃありません。社会が悪いんです^^」

「専業主婦の大変さって理解されなくてつらいですよね^^」

「私の紹介する方法なら、ちょっとした空き時間に作業するだけで月10万円の副収入が得られますよ^^」

優しい言葉を巧みに使うことで相手のよき理解者を演じ、最終的には自分の紹介する方法なら楽して稼げると誘導する。

副業の代表格であるブログ界でもよく使われるが、彼らの言うことはハッキリ言ってほとんどが嘘である。

現在のブログ業界は残念ながら彼らの言うような甘い世界じゃない。

9割以上の人間は1円すら稼ぐことなく、彼らの養分となるだけだ。

これに関しては以下の記事で詳しく説明している。

不特定多数へ向けた「あなたは悪くない」

YoutubeやTwitterを見ていると、不特定多数へ向けて

  • あなたは頑張り過ぎなんだよ
  • あなたは悪くないんだよ
  • あなたはそのままでいいんだよ

という“優しい言葉”を発信している人間が少なくない。

これらの言葉に寒気を感じるのはどうも少数派のようで、大量のいいねや再生数が集まっている。

多くの人々はこのように自分を無条件に肯定する言葉をありがたいと感じるのだろう。

「会ったこともないのに何でそんなこと分かるの?」

というツッコミはまったくと言っていいほど出てこない。

たとえばその発信を見た“あなた”が前科十犯の極悪人だとしたら、

“あなた”はもうちょっと頑張ったほうがいいし、

“あなた”はどう考えても悪いし、

“あなた”はそのままでいいワケがない。

不特定多数に対して前述の優しい言葉を向けるのは、誠実さが欠けるように思えるし、その人の発する言葉は非常に軽いものに見えてしまう。

なんでもかんでも称賛するオベッカ使いよりも、めったに褒めない人間のほうが言葉に重みがあるのと同じ理屈だ。

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これはボクの勝手な思い込みによる感想に過ぎないのだが、彼らの優しい言葉を見ていると

「優しい言葉を投げかけてる自分に酔ってる感」

「思春期に書いた黒歴史ポエム」

を連想してしまう。

ただこれに関しては僕の性格が腐ってるだけの可能性も否定できない。

発言者が精神科医だとしても要注意

「あなたは悪くない」という言葉は、詐欺師の常套句であると同時に精神科医の常套句でもある。

  • あなたは悪くありません
  • そうさせてる脳の障害が悪いのです
  • 病気があなたにそうさせているのです

この言葉を聞いた患者はホッとするという。

一見いい話にも聞こえるが、必ずしもそうとは限らない。

もともと自責的な思考が強い人にとっては、この言葉が良い方向に働く可能性もある。

だが逆にもともと他責的な思考が強い人がこの言葉をかけられたらどうなるだろうか?

医師という強大な権威のお墨付きを得ることで、より他責思考が強化されるのは想像に難くない。

そうなってしまうと、第3者の声はまったく彼らの耳に届かなくなる。

「医者が“あなたは悪くない”と言ってるんだ」

「悪いのは不幸な私を理解しようとしないお前らだ」

実際Twitterにいる発達障害やうつ病などを自称する人間のなかには、こうして他責思考を強化され、聞く耳を持たなくなってしまった人間も少なくない。

本人は「診断されることで救われた」「楽になった」と言うが、彼らの日常的な攻撃的ツイートを見ているとむしろ症状が悪化してるのではないか?と感じてしまう。

またTwitter自体がそもそも害悪な面を持ったコミュニティである。

このコミュニティでは、似た者同士が互いを賞賛し、傷をなめ合う一方で、意見の合わない者は徹底的に排除する傾向が強い。

したがって俯瞰でモノを見れないタイプの人間は、Twitterをやればやるほど偏った思想を強化することになる。

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あなたが悪いんじゃないという言葉はマイナスにもなり得る

以上のように、

「あなたが悪いんじゃない」

という言葉はプラスに働く場合もあるが、マイナスに働く可能性もある。

自分を責め過ぎてしまう人にはこういう言葉をかけるのもいいだろう。

だがネット上を見る限り、世の中はそうでない人間のほうが圧倒的多数に思える。

もともと他責思考の強い人間にとって、こうした言葉は自らを省みる機会を奪い、

  • 自分の人生が上手くいかないのは社会が悪いからだ
  • 自分たちが不幸なのは政治家のせいだ
  • あの良からぬ社会現象はすべてマスコミのせいだ

というような思考停止を正当化させることにつながる。

自分を責め過ぎるのも良くないが、逆に自分をまったく責めない人間は反省しない人間とも言い換えられる。

自己批判能力を失った人間がどのような言動をするかは、ヤフーニュースのコメント欄などを見れば手っ取り早く理解できるだろう。

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人は自問自答の繰り返しによって自分で考える力を育む。

したがって

「悪いのはあなたじゃない」

と優しい言葉をかけ、安易に責任を外在化させようとする昨今の風潮は、必ずしも良い面ばかりとは思えない。

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