みんな実質時給って言葉知ってる?
たぶん知らないよね。
ボクが今考えた言葉だし。
実質時給ってなにかっていうと「仕事に関わるすべての要素を考慮したホントの時給」のこと。
なにそれ?
たとえばあなたが今時給1000円の仕事をしてるとする。
でも実質時給にすると、実は時給500円かもしれないんだ。
実際はみんなが思ってる以上に、本当の時給は少ないってことですよ。
…なに言ってんだこの人?
実質時給ってなにさ?
もっとわかりやすく説明するね。
たとえばあなたは8時間働いて8000円の給料をもらうとする。
時給は1000円だよね。
うん
でも実際は会社に行くには通勤時間がかかる。
たとえば行き帰りで計2時間かかるとすると、仕事のために2時間使ってることになる。
実質時給ではこの仕事のために使った時間も含めるんだ。
この場合だと実質労働時間は
8時間+2時間=10時間
で10時間になるから、
1日の給料8000円÷10時間=800円/時間
実質時給は800円になるんだ。
たしかに電車乗ってる時間もある意味拘束時間だもんな
実質時給の8つの要素
ここまで実質時給についてシンプルに話してきたけど、実はこれもまだ真の実質時給とは言えない。
っていうのも、実質時給には全部で8つの要素があるんだ。
図にするとこんな感じ↓
ロスタイム
ボクは仕事のせいで失った時間をロスタイムって呼んでる。
実質時給にはこのロスタイムが大きく関係してくるんだ。
ロスタイムっていうのは次の5つで構成されるよ。
作業時間はフツーに仕事した時間。
移動時間に関してもさっき説明したから割愛するね。
準備時間
会社に行く前には準備がいるよね。
たとえば、朝起きて寝癖ついたままパジャマで会社行く…なんて人はレアだと思うんだ。
たいていの人は服を着替えたり、歯を磨いたり、髪をセットしたりしてから会社に行く。
ボクの場合だと、風呂に入って髪乾かして、そんでもって服着替えてから行ってたから、トータル1時間近く準備に時間かかってた。
女性の方だと化粧とか色々あって時間かかりそうだよね。
そういう準備時間も実質時給では労働時間にプラスするんだ。
メンタルダメージによる損時間
見逃しがちなのがメンタルダメージ(ストレス)。
仕事行ってストレスたまらない人って、あんまいないと思うんだよね。
例えば誰かイヤな上司がいてストレスがたまったりとか、接客業ならイヤな客になんか言われたとか。
で、そういうストレスは仕事が終わったらさっぱり消えるか?…って言うとそうじゃないよね。
家帰ってからもずっと悩んだり、イライラが収まらなかったり。
あるいは仕事終わってから何時間もずっと愚痴言ってたりとか、フツーにあるもんね。
メンタルダメージによるロスタイムは、下手すりゃ休日まで持ち越されるのが怖いところ。
…で、こういった
- ストレスによる愚痴タイム
- イライラ悶々タイム
- ウジウジ悩みタイム
たちも、実質時給では労働時間にプラスします。
そもそも仕事に行かなけりゃ、こんな無駄な時間は発生しなかったワケだからね。
休憩時間
休憩時間なしにして、その分さっさと仕事終わらして帰りたい!
…こんな事を考えたことがある人も多いんじゃないかな?
でも多くの場合、休憩時間を取るのは義務になってるよね。
これは見方を変えれば、会社に拘束される時間が強制的に1時間増えてるとも取れる。
休憩といっても家で1時間休むのと会社で1時間休むのじゃ全然違うからね。
ってワケで、休憩時間も労働時間にプラスします。
ロスペイ
仕事のせいで失った金額をロスペイ(失った給料)と呼ぶことにしてる。
どんなモノがあるかって言うと次の2つ。
- 外食による損失
- やけ酒・付き合いなど
外食による損失
同じ昼ごはんを食べるにしても、やっぱり外で食べるとお金がかかるよね。
会社で外食する場合の食費 ー 家で食べる場合の食費 = 外食による損失金額
となります。
やけ酒・付き合いなどの余計な出費
他にも
- ストレスによる”やけ酒”、”やけ食い”
- 飲み会費用
- 仕事に関する道具の購入費
などなど、会社に行かなければ発生しなかった費用も、実質時給では日給からマイナスします。
実質時給の計算式
以上を踏まえた上で作った実質時給の計算式がこれ↓
実質時給=(日給 – ロスペイ)÷(ロスタイム)
もっと噛み砕くとこうなる↓
実質時給=(日給 – 外食損費 – 余計な出費)÷(作業時間+移動時間+準備時間+メンタルダメージによる損失時間+休憩時間)
この計算式を数年前のボクに当てはめると
日給8000円
ー 外食損費500円
=7500円
作業8時間
+移動2時間
+準備1時間
+メンタルダメージによる損失2時間
+休憩時間1時間
=14時間
7500円÷14時間=536円/時間
って感じで実質時給は536円になるワケですよ。
やっす
めんどい人用の実質給料計算式
上の計算式じゃ長すぎてメンドイって人は、シンプルに
日給 ÷ (労働時間+通勤時間+休憩時間)
ぐらいでやってもOK。
これでも時給727円になりました。
さっきの計算式よりは数値が上がるけど、それでも元々の時給1000円から考えると相当下がってます。
通勤時間ってのはかなりデカイ。。
計算式には入らない大きな損失
ロスタイムが増えることは、実質時給が減る以外にも大きなデメリットがあるんだ。
それは1日の持ち時間が減ってしまうこと。
当たり前だけど、1日はみんな平等に24時間しか与えられないよね。
で、そのうち7時間ぐらいは睡眠で減る。
…となると、残った時間は17時間!
さっきのボクの例だと、ロスタイムが14時間だから、1日の持ち時間はたった3時間しかないことになる。
さらにそこから風呂や食事を抜いたのが自由時間だ。
…そう考えると本当に自由な時間は一日のうち極わずかしかないよね。
ボクは残業とか絶対しない派だから8時間以上働くことはないけど、世の中の人達は残業なんて当たり前。
そう考えると自由時間0って人も大勢いるんだろうな。。
時給が高くても実質時給が安けりゃ意味なし
ボクが今回言いたかったのは、仕事を選ぶときは
時給よりも「実質時給」に注目したほうがいい
ってこと。
例えば時給が安くても、職場までの距離が近けりゃ実質時給は相対的に上がるし、
逆に給料が多くても、メンタルダメージが大きかったりしたら実質時給は下がる。
まとめると、実質時給を相対的に上げる方法はこんな感じ↓
在宅ワークは時給がかなり低かったりするけど、4つのロスタイム(移動時間・休憩時間・準備時間・メンダメ損失時間)がない分、実質時給は相対的に上がるんだよね。ロスペイもないし。
まあそれ考慮しても、この前ボクがやった時給27円の在宅ワークはゴミだと思うけどさ。