先々週からマガジンのタイトルを変えるようにしたが、クリック数が以前のテキトーなものよりだいぶ高くなってる。
やっぱりタイトルって大事なんだなぁ。。
23:58
神経質な人ほど鈍感なことが多い
これは小さい頃から僕が持ってる偏見なのだが、神経質な人ほど鈍感なことが多いと思ってる。
というのも神経質な人はある特定のリスクには過剰なぐらい神経をとがらせる一方で、別のリスクには驚くほど鈍感であることが少なくない。
彼らの言動を見ていると
「ソレを気にするなら同じ理屈でアレも気にしなきゃ筋が通らないんじゃないの?」
と思うことが多々あるのだが、そうした自己矛盾にとても鈍感なのである。
それどころか矛盾点を指摘されても、なぜそれが矛盾してることになるのか理解できなかったりする。
要するに神経質というのは性格の問題じゃなくて、物事を俯瞰的に見たり抽象化したりする能力が低いだけなんじゃないかという話だ。
具体例はこの記事の途中から語っていく。
今週のニュースとぼやき
今週のニュースとそれに対するぼやき。
長生きしたけりゃ肉を食え
東大医学部卒の医師「長生きしたけりゃ肉を食え」:MINKABU
概要:ストレスは万病の元なので、健康のために我慢してストレスを溜めるのは本末転倒
ごもっとも。
局所的に見れば好手でも盤面全体で見れば悪手となることはよくある。
この話に限らず、一部の関係だけを見て最善手を決めつけてしまうタイプの人間は驚くほど多い。
キラキラネーム禁止令
概要:「氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものでなければならない」という規定を設けた
この規定自体にとくに異論はない。
キラキラネームのリスクは分かるし、自分が親だったらおそらく普通の名前をつけるだろう。
ただ一方で昨今のキラキラネーム叩きも行き過ぎているように感じる。
親の教養がどうだの育ちが分かるだのというコメントをよく見かけるが、名前ひとつで他人の親を侮辱できる人間に教養があるとはとても思えない。
これは「箸の持ち方ひとつで育ちが分かる」と豪語する人間から育ちの良さをまったく感じられないのと似ている。
関連記事 食べ方が汚い人は育ちが悪いという戯言
マクドナルド「チキンマックナゲット」の原料変更を発表
マクドナルド「チキンマックナゲット」の原料変更を発表:スポニチアネックス
概要:マックのナゲットが「鶏ムネ肉、鶏モモ肉、鶏皮」から「ムネ肉と鶏皮のみ」に変更される。2月から順次変えていくとのこと。
小さい頃、僕にとって一番のご馳走はマックのポテトとナゲットだった。
世間一般じゃ大人になるにつれ味の好みが変わると言われるが、僕の場合は一向に変わる気配がない。
ナゲットの味が変わらないことを祈る。
ホリエモン「三浦さんを叩いてるのは大学も出てないハゲデブ」
ホリエモン「文句垂れてるやつはFラン」三浦瑠麗への“過激擁護”に批判続出:ヤフーニュース
話題の出来事にすぐコメントするホリエモンにしては珍しく、事件から10日経ってようやく意見表明。
ただし群衆の義憤を煽って共感を集めるしか芸のない3流文化人とはやはり格が違うようだ。
- そもそも検察は信用ならない
- テレビで三浦さんと共演したことがあるが普通にマトモなことを言ってる
- 東大卒で才色兼備の三浦瑠麗を叩いてるのは彼女とは正反対の連中
「三浦さんを叩いてる人間は大学を出てないか、出てたとしてもFラン卒のハゲデブ」
という発言に噛みついてる人間も多いが、話全体の論旨を読みとれず枝葉の部分につっかかってしまうタイプなのだろう。
これは単なる例え話の一つにすぎず、要は彼女を上から評せる知的レベルにない連中がここぞとばかりにルサンチマンを発散してる光景が醜いという話だ。
学歴分布の統計や彼女を叩いてる人間のコメントの質を見てもそれは一目瞭然。
今ネットに転がってる彼女への誹謗中傷がまっとうな批判に見えるなら、その目は節穴以外の何物でもない。
たとえば彼女が20年近く前の学部生時代に書いた懸賞論文をいまさら掘り出して難癖つけるなんて稚拙そのもの。
非難している人たちは4,000字制限の懸賞論文と学術的な論文の違いも分かっていないのだろう。
なにより事実関係がハッキリしてない段階で憶測に基づいて裁く野蛮さに気づけない時点で、批判してる人間の知識レベルなどたかが知れてる。
寿司ペロペロキッズ
スシローが警察に被害届提出 利用客の迷惑行為動画掲載で:NHKニュース
概要:スシローの湯呑みや醤油容器をペロペロなめる動画を公開した高校生が炎上した
コメントを見ると最近の教育や社会がどうこうと言ってる人間も多いが、昔から一定数いる層が可視化されただけだろう。
こうした事件を起こす人間は根本に絶望的な想像力の欠如があるので、正直どんな教育をしたところで発生を防ぐのは難しい。
どんなに誹謗中傷は悪いことだと啓蒙しようと、誹謗中傷する人間にそれが誹謗中傷だと認識できる能力がなければ無意味なのと同じだ。
このペロペロキッズに厳罰を与えることに反対する気は全くないが、見せしめによる予防効果は残念ながらほとんど期待できないだろう。
「これをやったら自分に不利益があるからやめよう」という思考ができる人間ならそもそもこのような行動に及ばない。
見せしめが見せしめとして効果を発揮できるほどの認知能力が彼らにはないのだ。
現状できる対策はせいぜいメディアが過剰に騒がないようにするぐらいしかないと思われる。
また、このニュースを見て「回転寿司に行けなくなった」というコメントも多く散見されるが、それはそれでずいぶん影響を受けやすい人たちだなぁ……というのが正直な感想。
僕からすると今までそういう行為に及ぶ人間がいることを想像していなかったことが不思議だ。
ペロペロできるのはなにも回転寿司だけに限らない。
マックや吉野家だってバイトがペロペロしてる可能性はいくらでもあり得るし、スーパーやコンビニだって子供が商品をペロペロしたあと棚に戻してるかもしれない。
焼肉屋だろうが定食屋だろうが、タレ容器や箸などペロペロし放題である。
つまるところ、こうした衛生的な不安をわざわざ想像するのは不毛なのだ。
たとえば電車やバスのシートだって少し考えれば相当汚いことがすぐに分かるだろう。
- 便器の横にこぼれた小便を踏んだ子供が土足で立った可能性
- 雑菌だらけの地面に置いていたカバンを乗せた可能性
- ちょっと前に汗だくのクサいおっさんが座ってた可能性
などなど、いくらでも想像は広がる。
電車以外でも、
- うんこのついた手でスマホを触った可能性
- そのスマホを触った手でドアノブを触った可能性
- そのドアノブを触った手で商品を触った可能性
といったように可能性なんて考え出せばキリがない。
温泉で尻毛にうんこの絡まったじいさんが湯船に浸かった可能性や、プールで子供が小便している可能性があってもわざわざ想像しないのと同じで、衛生的な不安は考えないようにするしかないのである。
それで何の問題もなく今まで健康に生きてきた。
寿司も昨今のあの騒ぎも変わらない。
単に意識してないだけでリスクなんて日常生活にいくらでも紛れ込んでいるのである。
今週のおすすめ漫画
書かれた名前の人間が死ぬノートを拾った夜神月。
犯罪者に天誅を下し平和な世界を作ろうと奮闘する夜神月と、彼の正体を突き止めてそれを阻止しようとする警察。
警察側の言い分が説得力のないキレイ事ばかりなため、夜神月を応援したくなるのは僕だけじゃないだろう。
今週のおすすめ本
「ふつう」のおかしさを分かりやすい文章で優しく解説してる本。
エーリッヒ・フロムや鈴木大拙などの引用と解説が散りばめられており、その辺のベストセラー本とは一線を画すしっかりした内容。
いま流行りの対症療法的な甘い言葉に潜む毒性についてもきちんと指摘している。
著者は精神科医だが専門外の知識も柔軟に取り込んでおり、広い視野で物事を捉えられる目を持っている。
ただ性格が悪い僕の好みとしては“常識人”の欺瞞性をえぐり出すような毒がもう少し欲しかった。
今週のおすすめアイテム
ちょっと前に肩こり解消用に買ったアイテムがかなりイイ。
これのオカゲなのか別の何かの影響なのか因果関係は断定できないが、数週間治らなかった肩こりがほぼ気にならないレベルまで改善した。
電子レンジで1分50秒温めるだけで約25分間熱が持続。
そして乗せてる時の熱がとにかく気持ちよくて、肩こりだけでなく寒さもふっとばしてくれる。
ただそのぶん夏は暑くて使えないかもね。。
今週の疑問
ここ最近は週一で発行してるこのマガジンのために毎日ニュースサイトをいくつかチェックするようになった。
小学生の頃からずっと確信していたが、やはりニュースというのは時間の無駄以外の何物でもない。
知ってイライラするニュースはあっても、知って得するニュースは全体の1%も存在しない。
今はブログのネタ集めのために嫌々見ているが、特別な目的がない人にとっては百害あって一利なしだろう。
好き好んでニュースを見たがる人たちの気持ちがよくわからない。