ニートやフリーターを始めとする低収入の人間にとって天敵なのが
- 国民年金保険料
- 国民健康保険料
- 住民税
という三大税金ですよね。
ボクもつい最近まで毎月約25,000円ほど支払っていたので、けっこう大きな支出でした。
しかしボクのように低収入の人間は、
役所で手続きをすることでこれらの保険料を減額できる場合があります。
そしてこのとき役に立つのが『世帯分離』という裏技。
ボクも実際にこれで保険料がかなり安くなりました。
※今回の記事は実家暮らし低収入者向けの話です。
ニートじゃなくても実家暮らし&低収入なら役に立つと思われます。
ニートが支払う税金ってどのぐらいなのさ?
そもそもニートを始めとする低所得者たちはどれぐらい税金を支払っているのか?
実際に低所得者が支払う税金額を
- 前々年度の所得が100万以下
- 前年度の所得が50万以下
であるボクの例を参考にしながら解説します。
国民年金保険
2022年度の国民年金保険料は16,590円です。
ボクもちょっと前までフルで払ってましたが、1か月に失う金の半分ぐらいはコイツが占めていましたね。
ただ国民年金保険は免除申請が可能です。
免除額には4つの区分けがあり、
- 全額免除
- 3/4免除
- 半額免除
- 1/4免除
以上4つのうちどれが適用されるかは、前年度の所得を考慮して審査されます。
免除にデメリットはないの?
年金が免除されると、免除額に応じて将来もらえる年金の額も減ります。
具体的には以下の通り。
免除額 | 将来もらえる年金額 |
---|---|
全額免除 | 本来の半分 |
3/4免除 | 本来の5/8 |
半額免除 | 本来の6/8 |
1/4免除 | 本来の7/8 |
ただし免除された額は、あとから支払うこと(追納)も可能です。
追納すれば満額払った場合の年金受給額に近づけることができます。
だから……
今は金欠で払えないけど、これからドカーンと稼ぐ予定だからいくらでも追納できるぜ!
という人や
老後まで生きたくないし
なんて人は、この免除制度を使わない手はないでしょう。
ただし免除申請の審査で1つ厄介なのが
世帯主が親の場合、世帯主の所得も審査に影響する
というシステム。
これのせいで本人の所得が低くても、親の所得が高いと免除申請が通らないんですよ。
実際ボクも去年は免除申請が通らず、満額支払うハメになってしまいました。
免除額 | 前年所得条件 |
---|---|
全額免除 | 67万円以下 |
3/4免除 | 88万円以下 |
半額免除 | 128万円以下 |
1/4免除 | 168万円以下 |
そんな中、割と最近知ったのが今回のタイトルにもある『世帯分離』。
親と世帯を分けることで、免除申請をする際に親の所得が影響しなくなります。
上記の表は給与ではなく所得なんで、世帯分離すれば免除申請が通る人はけっこう多いと思いますよ。
世帯分離したあとで再申請したら免除が承認されたぞい
ちなみにアルバイト等の給与から所得を算出するなら、
国税庁が運営する以下のサイトを使うのが手っ取り早いです。
国民健康保険
去年支払った国民健康保険料は1か月約7,000円でした。
健康保険料は前年度の所得によって金額が変わります。
1年半ぐらい前まではフリーターだったんで、その時の稼ぎが反映されてる額ですね。
ずっと無収入の本格派ニートならもっと低くなるでしょう。
ニートといっても一時的な人から長期引きこもりのガチ勢までピンキリだからね
注意したいのが健康保険料は世帯主の所得も影響するということ。
つまりここでも『世帯分離』が有効になるワケです。
あるいは国民健康保険は年金と違い、親の扶養に入るという手もあります。
扶養に入れば本人が支払う保険料は0。
ただし親が許可しなかったり、年齢が上がるにつれて心情的に親の扶養に入りづらくなるというのはあります。
あるいは親が社会保険に入ってない場合は扶養に入れません。
住民税
誰もがその存在を忘れたころに納付書が届き、テンションをガタ落ちさせる『住民税』。
年4回来るのですが、1回につき7,000円ぐらい払ってました。
なお前年度の所得が45万円以下だと住民税は0円になります。
去年は1年間ほぼ無職だったため、今年は住民税の納付書が来てません。
住民税が0円であることを喜ぶべきなのか、30代のオッサンが年間所得45万以下であることを悲しむべきなのか……
世帯分離とはなんぞや?
ここまで説明したように、保険料を安くするには世帯分離が有効です。
世帯分離とはその名の通り、世帯を別々にする手続きのこと。
たいていの実家暮らしニートの場合、保険証の世帯主欄にオヤジの名前が書いてあると思います。
これが世帯分離をすると、世帯主欄に自分の名前が書かれるようになります。
といってもオヤジから世帯主という称号を奪い取るワケではなく、
同じ家に住みながらオヤジと自分の2人が世帯主になるワケです。
家に一銭も入れてないニートでも形式上は世帯主になれるんだね
ニートが世帯分離する方法
前置きが非常に長くなりましたが、いよいよ世帯分離のやり方です。
といってもその方法は超カンタン。
- Step1役所に行く
- Step2役所の人に世帯分離したいと伝える
これだけです。
あとは向こうが申込用紙を渡してくるんで、住所やらなんやらを記入する。
書き終わったらその紙を渡して、向こうがナンヤカンヤ手続きして終わり。
とにかく役所に行って
世帯分離したいんですけど
みたいなことを言えば、あとは向こうの指示に従うだけでOKです。
30分もしないうちに世帯分離の手続きは終わって、その日のうちに世帯主になれますよ。
ニートが世帯分離するときの注意点
ただしニートが世帯分離手続きをする際に1つだけ注意点があります。
ボクもそうだったんですけど、役所で多分こんなことを訊かれると思うんですよ。
世帯分離する目的は何でしょうか?
このときにNGなのが、
「保険料を安くするため」
などと正直に答えてしまうこと。
この回答だと世帯分離を受け付けてくれない可能性もあるそうです。
確実に世帯分離をしたいなら
生計を別にしたいので
などと答えるのが良いとのこと。
(Google先生に訊きました)
あと
- 身分証明書
- 保険証
も求められたんで、忘れずに持っていくようにしましょう。
ニートの生活費など
ニートの税金以外にかかる生活費については以下の記事で紹介しています。