2020年末に一時休止となったGotoトラベル。
それから1年以上にわたるGotoやるやる詐欺を経て、『県民割(ブロック割)』という地域限定の旅行割引キャンペーンがいつの間にか始まっていました。
さて、そんな県民割ですが、割引を適用するには
- ワクチン3回接種証明(地域によっては2回でOK)
- 陰性証明
という条件のいずれかを満たさねばならないようです。
ワクチンを1回も打っていないボク(別に反ワクチンじゃないよ)は、[2]の陰性証明をしなければ割引が適用できない……
というワケで陰性証明書を取ってくることにしました。
陰性証明書類ってどうやってもらうの?
陰性証明書類の取得方法には以下の2つあります。
- PCR検査
- 抗原検査
どっちがオススメかといえばPCR検査。
なんでかっていうと、抗原検査は検査した次の日までしか陰性証明書類としての効果がないんですよね。
分かりやすく表にまとめました。
PCR検査 | 抗原検査 | |
---|---|---|
診断スピード | 遅い | 早い |
精度 | 高め | 低め |
有効期間 | 検査日+3日 | 検査日+1日 |
どっちも有効期間が短すぎて超使いづらいんだけど、PCRのほうがまだマシって感じですね。
抗原検査は唯一のアドバンテージが診断スピード。
早ければ15分程度で終わるそうです。
一方でPCRの診断結果が出るのはだいたい1日~2日後。
検査する場所によってはそれ以上かかる場合もあり、すぐに結果が分からないのがデメリット。
結果発表が遅すぎると宿泊日までに間に合わないんで、自分が受けるPCR検査場がどれぐらいの日数で結果を出しているのか調べておく必要があります。
PCR検査場については地域ごとに違うので、「埼玉 PCR検査」みたいなキーワードで各々探してください。
PCR検査場に行ってきた
さてPCR検査場に行ってきました。
平日の16時ごろに行ったのですが、会場はガラガラで客はボク一人。
スタッフの方がすぐに来て丁寧に案内してくれました。
まずはいくつか質問されます。
- 熱などはないか?
- 濃厚接触者ではないか?
- 陰性証明書は発行できないが構わないか?
……一番引っかかるのは3つ目だと思います。
え?陰性証明書もらえないの?
とびっくりするかもしませんが、これは実は引っかけ問題です。
引っかかって帰らないようにしましょう。
(あとで詳しく述べるけど、ボクは引っかかって1回帰っちゃいました)
というのも、陰性証明書は発行しませんが検査結果通知書というものを無料で発行してもらえます。
そしてこの検査結果通知書が県民割の陰性証明として使えるんです。
スタッフさんにちゃんと聞いて確認したんで間違いなし!
(※神奈川県の話です。他の県も同じだと思うけど……)
PCR検査の流れ
確認事項に答えたら、次に問診票を記入。
検査会場の壁にQRコードがあり、それをスマホで読み取ると問診票のページへ移動します。
問診票に入力したら、受付スタッフに名前と電話番号を聞かれ、身分証明書の提出を求められます。
確認が終わったら、いよいよPCR検査キットをもらいます。
といっても、ストローやプラスチックの容器とそれを入れる袋だけ。
仕切りのあるブースがあるので、そこでストローを使って容器に唾液(だえき)を入れます。
なかなか唾液が出ず、指定された量に達するまでやや時間がかかりましたが、それでも2~3分程度。
終わったら容器を袋に入れてスタッフさんに渡し、今後の流れを説明した紙をもらってPCR検査終了。
ここまでトータルで5分~10分ぐらいですね。
あとは後日、登録した番号のスマホにメッセージが来るのを待つだけです。
(※翌日の午前中に陰性結果がSMSで届きました)
ここまでがPCR検査の流れ。
ここから先は愚痴となります。
これは勘違いする人が多いんじゃないか?
県民割の適用条件として、ワクチン3回接種か『陰性証明書が必要』っていろんなサイトに書いてあるんですよね。
ところがどっこい。
“無料PCR検査やってます”という謳い文句のPCR検査場に行ったら、さっきも書いたように
陰性証明書は発行できませんがよろしいですか?
なんてことをショッパナから言われるんですよ。
は?
って思ったんですけど、ボクの聞き間違いかと思って
陰性証明書って発行できないんですか?
と、もう一度確認してみる。
すると
陰性証明書の発行をするなら別料金で5000円になります
なんて返事が返ってくる。
……あ、じゃあやめときます。。
旅行の割引き目当てでPCR受けるのに、陰性証明に5000円払うのはさすがにアホすぎるんで、そのまま会場を退出。
たかが紙切れ一枚に5000円かかるとか、どう考えてもボッタクリじゃないか。
無料検査とかいいながら5000円取るってどういうことよ?
証明書もらえなきゃ検査の意味ないじゃんか!
……そんなことを心の中で愚痴りながらシブシブ帰宅。
しかし納得がいかなかったんで、帰宅後いろいろを調べてみると
「検査結果通知書でもブロック割は使える」
という情報があるのを見つける。
でもこの“検査結果通知書”って言葉はあまり聞かないですよね?
それに対して“陰性証明書”という言葉はいろんなところで見聞きします。
「陰性証明書の発行はできません」
なんていきなり言われたら、そりゃ勘違いして帰っちゃってもおかしくないですよ。
で、結局家に帰ったあと、別の検査場にもう一度行くことに。
さきほど述べたPCR検査の話はそこでの内容です。
有効期間短すぎ
陰性証明の有効期間が短いのも難点ですね。
抗原検査では+1日しかもたないし、PCRでも+3日だけ。
宿泊日をちょうど陰性証明の有効期間に合わせなければいけないので、旅行計画の自由度がかなり絞られます。
さらに痛いのがPCR検査できる場所が少ないこと。
ウェルシアみたいな薬局でもできるっていうから調べてみたんだけど……
「結果通知:検査日+2日後以降」ってどういうことさ?
検査後2日目~3日目にピンポイントで合わせて宿泊予約をとらないといけないの?
いや2日後以降だから、下手したらチェックインまでに結果が間に合わないんじゃないか?
ウェルシア以外のPCR実施事業者も、下手したら結果が出るまでに4日以上かかるところもある。(それじゃまったく意味ないよね……?)
あるいは結果が出るのにどのぐらいかかるか分からない、なんてところもけっこうある。
いつ結果が出るのか分からなければ宿泊の予約も取れない。
こうした面倒くさい制約があると、旅行に行く気がなくなっちゃう人も大勢いるだろうね。
ワクチン2回接種でもOKって何さ?
冒頭に書いたように、地域によっては3回目のワクチン接種ではなく、2回目のワクチン接種でも良しとする自治体がある。
ワクチン3回接種の人を優遇するのもあまり納得いかないけど、百歩譲ってまだ分かるとしよう。
でも“ワクチン2回接種も優遇する”っていうのは合理性の欠片もないただの嫌がらせでしかないよね?
↑は厚生労働省が発表してるデータで、見るべきところは10万人当たりの新規陽性者数。
30代、40代、60代、70代では2回目接種者のほうが未接種よりも感染率が高い数値となっています。
全体で見れば、現在では1回も打ってない人と2回目の人で感染率に大きな差はないと見ていいでしょう。
もはやワクチン2回目の効果はほぼ切れてるように思えます。
にもかかわらず、なぜこの二者で差別するのか?
ワクチン未接種者への嫌がらせとしか考えられません。
ちなみに厚生労働省発表のデータによると、ワクチン2回目接種率はボクの属する30代で80%ですが……
2022年6月6日時点で、30代の3回目接種率は46.1%。
まだ若干増えるとは思いますが、2回目の接種率からは大きく下がっています。
要するに感染率ではなくて接種率を見て優遇する範囲を決めてるんですよね。。
陰性証明って無意味じゃないですか?
陰性証明自体もほぼ無意味だと思うんですよ。
PCR受けた時点で陰性とされてるだけだから、旅行時には陽性になってるかもしれないし。
毎日満員電車に乗るのがOKで、旅行だけ陰性証明が必要になるのも意味わからんし。
陰性証明書類を毎回取得するのはめんどい
今回実際にPCR検査を受けてみて、思ったより簡単で時間もかからないことが分かりました。
でもこれから旅行行くたびに毎回PCRを受けなければならないとすると、正直メチャクチャ面倒くさい。
かといって周りがみんな割引を受けてる中、自分だけ定価で利用するというのも何となくシャクですよね。
県民割が終わった後はいよいよ「Gotoトラベル」が本格的に再開すると言われてるけど……
いまのところ、Gotoトラベルも陰性証明かワクチン接種が必須条件となりそうな模様です。。